彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「蓮君・・・・今なんて・・・?」

「ますみちゃんはもう、僕の『仲間』じゃないか?」





目を見開く相手に、気さくな笑顔を作りながら告げる。





「友達がダメなら、仲間でいきましょう。それなら、いいですよね?」

「なっ!?なん・・・!?」

「『なんで?』かって?そりゃあ、ますみちゃんの気持ち、僕も共感できるんで。」

「共感!??」

「その~僕も好きな人がいるから・・・その人から友達と言われるとかなり・・・会うのが会いづらくて。」




私の言葉にポカーンとするますみちゃん。




「それが『仲間』だったら案外平気なものなんですよ。」

「両思いじゃなかったの!?」

「まだですよ。」




もしそうなら、【凛道蓮】はしてない。

やっとしゃべった相手に、苦笑いしつつも答えた。




「僕は・・・ますみちゃんと出会う前に、その人と出会ってましてね。」

「・・・・ますみも知ってる人よね・・・?」

「そこはノーコメントです。これ以上は、言えません。」

「そんなに・・・好きなの・・・?」

「そうですね・・・好きというか・・・・」




大好きという気持ちは強いけど・・・





―凛!―





私を呼ぶ姿を思い浮かべながら、熱い思いを口にした。






「愛してる、が正しいです。」





自分で何を言ってるのだと思う。



「そっか・・・」




私の言葉に、何かを悟ったような目でつぶやくますみちゃん。




「愛してるんだ・・・」

「愛してますよ。恋い焦がれて、あこがれるほどに、大好きなんです。」

「憧れるか・・・ますみと似てるね。」




クスッと笑うと、空を見上げながらますみちゃんは語る。




「ますみね、生まれた時から女の子でいる子に憧れてるの。ますみの望みは、普通の女の子として認められることだから。どんなに料理やお掃除、お稽古を頑張っても、勉強も運動も、馬鹿にされないためにやってきた。」





ジッと青い空を見ながら彼女は言う。