「あまり、気にしなくていいんですよ?誤解は解けたんですから?」
「だけど、そうだけど・・・!蓮君は優しすぎるよ・・・!」
「気のせいですよ。単に、きれいごとを言うのが好きなだけです。」
「うん、キレイな言葉だった。あんな風にみんなの前で、ますみを女の子だって認めてくれたのは蓮君が初めてだった・・・」
「ますみちゃん・・・」
「本当に謝るべきは、ますみなの!!蓮君が謝ることない!」
そう叫ぶと、私を見据えながら言った。
「本当にごめんなさい、蓮君!!」
「ますみちゃん。」
今度は彼女が謝った。
私がした以上に頭を下げるますみちゃん。
「ごめんなさい!襲われるって、危ないって教えてくれたのに、言うこと聞かなくて!」
「ますみちゃん・・・」
「本当にごめんなさい!ちゃんと、体が女の子じゃないって言わなくて!正直に早く話さなくて、ごめんなさい!」
「違いますよ、ますみちゃん。それは――――」
「本当に・・・・ますみ、最低・・・・!!」
そう言ったと思ったら、その場に座り込んでしまった。
「ますみちゃん!」
急いで駆け寄れば、両手で顔を覆いながら彼女は言う。
「ごめんなさい、迷惑かけて、ごめんなさい!わがままでごめんなさい!ごめ・・・」
「いいんだよ、ますみちゃん。僕の先輩も、ますみちゃんと同じ痛みの中で生きている。だから、ますみちゃんが打ち明けられなかったのは自然なことなんだ。自分を責めてはいけないよ?」
「蓮君・・・・!」
瑞希お兄ちゃんがしてくれるように、背中を、頭をなでながらなぐさめる。
それに大きく鼻をすすると、ますみちゃんは言った。


