彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「現行犯逮捕だ!」

「追いつけるなら、どうぞ。」

「テメー、中年だからって舐めてんのか!?」

「まさか!徒歩VS機械は勝負が見えてるじゃん?」

「なんだと!?」



ヴォ―ン!ヴォオーン!!




フジバラが聞き返した時、背後から単車のエンジン音が響く。




「あれは!?」

「ほっ!」




止まったパトカーの間をすりにけるバイク。

それが前輪を上げたと思った時、





ドッドッドーン!


「なにいい!?」

「あいつ!?」

「パトカーの屋根に乗ったぞ!?」




その言葉通り、バイクの屋根を単車でピョンピョンと飛びながら、別の黒子ファイブが現れる。






「バラさん、バイクが~」


ドッカーン!!


「うひゃあ!?」





岩倉の乗っていたパトカーの屋根に舞い降りてから、地面へと着地する単車。






ズザアアアア!!





横へとスライディングしながら、瑞希の前で止まる。






「お待たせ、1号♪」

「おせーぞ、2号?」

「わりぃーわりぃー撤収に時間がかかっちまった。」

「しっかり、カタつけてきたか?」

「当然♪」




そう言ってニヤリと笑う2号と呼ばれた男。

しかし、図具に表情を切り替えると真面目な顔で言った。




「そんじゃバックレよーぜ。乗れ、1号!」

「サンキュー2号!」



2号の言葉を受け、道路へ舞い降りた2号のバイクの後ろにまたがる1号。





ヴヴ!ヴォォォォオ――――――――――ン!!




そして、凛が進む道路とは別の方へと逃げる2ケツのバイク。




「待て、クソガキ共!!」

「逃げちゃいます、バラさん!早く追いかけて~」



そう言いながら、フジバラ&岩倉をはじめとした警官達が、パトカーに乗りかけたが、



ドーン!パチパチパチ!



「うわああああああああ!」

「爆竹か!?」




黒子ファイブ1号の手からばらまかれる飛び道具。

煙と爆音で、周囲は騒然となる。

警察がそれに気を取られているうちに、無事、瑞希達も離脱できたのだった。