彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「とりあえず、警察の邪魔が入らない静かな場所でーす♪」

「なっ、なにぃぃぃぃ!?」


可愛い声で伝えて、キーを回した。


バウウウン!!


「きゃあ!?」



驚くますみちゃんに、きつくしがみ付かれるが大丈夫。

特攻旗に比べれば、彼女は軽い。


「ここは俺らに任せて行きな、4代目。」

「すみません、1号さん。どうか、お気をつけて・・・!」

「あはははは!テメーの心配だけしてろ!」


向けられた手のひらに、自分の手のひらを押し当てた。


パーン!


片手で手を叩き合うと、それを合図に私は急発進する。


バウウウウ――――――――ン!


「凛道っ!!?」

「ど、泥棒――――――――!!」



そんな声がしたけど、スルーした。




「泥棒だって。」



ひとり言をつぶやく。

それに小さな笑い声。

耳元から聞こえるホッとしたような音程。



「やっと笑ったね?」

「だって・・・・」


それで、首に顔を埋めていたますみちゃんが微笑む。


「こけないように飛ばすから、しっかり捕まっててくださいね?」

「・・・・・・・ありがとう。」


こうして、慣れないお姫様抱っこ状態でスピードを上げる。



「待て!にがさー」

「おっと、つまずいた!」


バッ!


パトカーの前に飛び出す瑞希お兄ちゃん。


「ぎゃあああああああ!人身事故になるっ!!」

「なっ!?岩倉!?」

それで、経験不足のエリート新人が急ブレーキをかけた。



キィィィィィ!!



おかげで、後から来ていたパトカー集団も急停止した。


カン!ドン!ドンドン!

「うわー!?ぶつかる!」

「いや、ぶつかった!」


激突を繰り返して、完全に動かなく警察車両。


最初に止まったパトカーから、強面の刑事が飛び出してくる。


「コラ、瑞希ぃ!!よくもやって~!?」
「黒子1号ですよ、フジバラさん。」


道路に仁王立ちして、堂々と言い切る。