「男!男!!男!!!なにが、ますみちゃんだ!?女の子だよぉ~!!?」
「それで?」
マイクがあって、本当によかった思う。
冷める気持ちで、ますみちゃんの元カレを見ながら聞く。
「それで?」
「はあ!?なにスしてんだよ!男相手に、お前ホモだろう!?ゲイか!!?キモイんだよ!!キモキモキモ!おえぇええ~♪」
にやけ顔で、吐くリアクションをする。
「それで?」
もう一度聞き返す。
「なんだよお前!日本語わからないのか!?馬鹿ガキが!ホモ野郎!お前が抱いてるのは男だぞ!?男のケツにハマったのかよ!?はめられたか変態が!?」
「それで?」
3度目の問いかけ。
これで、周囲が静かになる。
みんな、教師も生徒も護衛も、私とセイヤを見比べる。
「それで?」
マイク越しに、蓮君が冷たい声で言う。
その質問で、再び周りが騒がしくなるけど、さっきと違う空気になっていた。
蓮君を汚い目で見ていたはずの人達が、今度はセイヤをそういう目で見ていた。
「な、なんだよ!?何見てんだよ!?」
それに気づいたセイヤが怒鳴る。
セイヤを取り押さえようと、ポールから離そうとして、手を止めている先生や警備も、同じように見ていた。
「あいつはイカレてんだぞ!?男同士で愛し合って変態だろう!?おかしいんだぞ!?」
「それで?」
「そ・・・男なんだぞ!?一之瀬ますみは、お・と・こ!!何度も言わせるなっ!!」
「だ・か・ら?」
「お前、頭おかしいんじゃねぇの!!?
「お前は素直じゃねぇな。」
やっと、蓮君がしゃべった。
予想外の言葉を発する。


