「ますみぃ!ますみっ!!」
「お姉ちゃん!?」
そこへ真っ青な顔をしたますみのお姉ちゃんもやってきた。
お姉ちゃんだけじゃない。
「まーちゃん、大丈夫だった!」
「すまない!すぐに駆け寄ろうとしたが、人並みに邪魔されて!」
「ママ、パパぁ!」
両親もきてくれた。
先生達と一緒に舞台に上ってきた。
「だ、大丈夫か!?一之瀬さん!?」
「は、はい、なんとか・・・」
「でしたら、このままま舞台そでへ――――――!」
「行く前に一言あります!」
「え!?」
蓮君の陽気な声が響く。
彼は奪い取ったマイクに向かって叫んだ。
「ゆり!いつき!はるか!テメーらは、残れっ!!」
それで、友達や恋人、家族と逃げようとしていた女達が足を止める。
「何でオメーらを俺が呼び止めたか、わかるよな・・・!?」
「な、なにあの人~」
「こわ~い!」
「怖いのはテメーらだ、犯罪者共!!」
怖がる後輩と先輩を指さしながら、蓮君はきつく言い放った。
「一之瀬ますみに、ミスコンで負けた腹いせで、面白いことしてくれたな!!?」
それで名前を呼ばれた子達が、一瞬目を見開くが、
「ばかじゃないの!」
「私達は、由緒正しき桃山女学院の女子なんですけど?」
「そんなことするわけないでしょう?」
いたって冷静に対応する。
蓮君の言うことが、勘違いだと言わない態度と雰囲気を出す。
「ホント、あの子怖いんですけど~」
「もしかして、服を溶かした奴の仲間じゃないですかぁー?」
「そうかもしれないわね!ちょっと、警備員早く捕まえー!?」
「こっちのセリフだっ!パクられる側はテメーらだ、バカ女共っ!!」
彼の声を拾ったマイクが、キィーンという機械音を会場に響かせる。
「この場で素直に謝れば、まだ許してやったんだよっ!!」
ボキボキとコブシを鳴らしながら、怒りを伝える蓮君。


