彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「ますみぃ!ますみっ!!」

「お姉ちゃん!?」





そこへ真っ青な顔をしたますみのお姉ちゃんもやってきた。

お姉ちゃんだけじゃない。





「まーちゃん、大丈夫だった!」

「すまない!すぐに駆け寄ろうとしたが、人並みに邪魔されて!」

「ママ、パパぁ!」





両親もきてくれた。

先生達と一緒に舞台に上ってきた。






「だ、大丈夫か!?一之瀬さん!?」

「は、はい、なんとか・・・」

「でしたら、このままま舞台そでへ――――――!」

「行く前に一言あります!」

「え!?」






蓮君の陽気な声が響く。

彼は奪い取ったマイクに向かって叫んだ。





「ゆり!いつき!はるか!テメーらは、残れっ!!」






それで、友達や恋人、家族と逃げようとしていた女達が足を止める。






「何でオメーらを俺が呼び止めたか、わかるよな・・・!?」

「な、なにあの人~」

「こわ~い!」

「怖いのはテメーらだ、犯罪者共!!」





怖がる後輩と先輩を指さしながら、蓮君はきつく言い放った。







「一之瀬ますみに、ミスコンで負けた腹いせで、面白いことしてくれたな!!?」






それで名前を呼ばれた子達が、一瞬目を見開くが、





「ばかじゃないの!」

「私達は、由緒正しき桃山女学院の女子なんですけど?」

「そんなことするわけないでしょう?」





いたって冷静に対応する。

蓮君の言うことが、勘違いだと言わない態度と雰囲気を出す。






「ホント、あの子怖いんですけど~」

「もしかして、服を溶かした奴の仲間じゃないですかぁー?」

「そうかもしれないわね!ちょっと、警備員早く捕まえー!?」


「こっちのセリフだっ!パクられる側はテメーらだ、バカ女共っ!!」






彼の声を拾ったマイクが、キィーンという機械音を会場に響かせる。






「この場で素直に謝れば、まだ許してやったんだよっ!!」






ボキボキとコブシを鳴らしながら、怒りを伝える蓮君。