私の注意もどこ吹く風で、女子高生に囲まれ、ご機嫌になるヤマト。
そのハイテンションに気づいたのは、私だけではなかった。
「アラシヤマクン・・・・あたしの友達、可愛いでしょう?」
「は!?なに言いだすんですか、ますみさん?」
「ますみちゃんでいいよ、蓮君!ねぇ、どうなの、アラシヤマくん!?」
「ますみちゃん、あらしやまじゃなくて、ごじゅうあらしだよ。」
「うははは!どっちでもええやんけー!」
「よくない!自分のことでしょう!?」
「それより凛!あの子、可愛いと思わんか~!?」
「は?」
私の言葉に返事をしなかったと思えば、ゆるんだ顔で私に聞いてくる。
「あの子って・・・?」
「ば!声おおきいでぇ~!可愛い子見てるやんか~!わしのタイプやねん!!」
「って、君の声の方が大きいよ!?え!?好きなタイプがいたの!?」
「うははははは!はーずかしーい!!」
〔★浮かれていた理由がわかった★〕
「す、好きなタイプって・・・・」
「うはははは!」
間違いない。
こんなに照れているから、間違いない。
「ますみちゃんの・・・お友達の中に、良い子がいたの?」
「うは!うはははは!」
頬を染め、両手を手で覆いうなずく姿。
絶対、間違いない!
「あかーん!一目惚れや!」
(恋に落ちた!?)
どうやら、好きなってしまったらしい。
〔★想像以上のスピードだ★〕
「嘘でしょう、ヤマト!?」
「嘘やあらへん!どないしょー!?」
「どないしょーって、僕が、どないしょーだよ!?」
「あかん!これ逃したら、告白できへんかも!女子高生彼女へのプレゼントは、ブランド物の財布しかあかんてホンマ!?」
「知らないよ!てか、僕の背後に隠れて、僕の肩に顔を埋めて、恥ずかしがるはやめて下さい!!」
「自分、意外とええにおいやなー?女子高生は、ブランド品しか受け付けんちゅーのは、ホント!?」
「俺が知るかぁぁぁ!」
〔★聞く対象ではある★〕
彼氏からのブランドものなんて!
彼氏はいなかったし、恋人もいないしで、むしろ私が瑞希お兄ちゃんの嫁になりたいって言うのにさ!
〔★凛の心は荒れている★〕


