彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「やめろって言ってる女を撮影して、喜んで!!どんなにこの子達が恥ずかしくて、つらい思いしたかわかってんのか!?涙流して困ってるのを、平気で見てやがれるんだ!?ふざけんじゃねぇ!!」





ますみ達を思って、怒ってくれている。




「動けない奴らばっかじゃなかっただろう!?動ける奴らもいたのに、この子らが嫌がらせを受けるのを近くで撮影したり、見てるだけで、なんで助けない!!?犯人を止めるでもなく、捕まえるでもなく、なにぼさっと立ってやがるっ!!?」




だから誰も、なにも言い返さない。




「なぜ、ますみちゃん達モデルを水で撃って、裸にしようとした犯罪者をなんでまだ取り押さえてねぇんだぁぁぁぁ―――――――!!?」




大声で蓮君がマイクに叫び、あげた足で舞台の床を思いっきり踏みつけた。





ダーンっ!!!




「好きな女が、憧れのあの子が、美少女たちが困ってんだから助けろっ!!!」





その声で、足音で。

凛君が発した振動で、静かになる会場。

全員が凛君を見るな中、怖い顔で彼は叫んだ。






「さっさと犯罪者共を捕まえろぉ!!!動けコラッ!!!!」





小さい身体からは想像できないぐらいの罵声と迫力。

それでみんな動いた。





「う・・・うわああああ!」




オタクっぽい男子が、近くにいた犯人の1人に飛びかかった。



「は、離せ!」

「離すか!よくも、あこがれのますみちゃんを!」

「逃がすか!俺はユッキーファンだ!」

「いてててて!」




将棋倒しのコマみたいに、1人が動けば、あとは雪崩方式だった。



「みさき、大丈夫か!?」

「お嬢様、こちらへ!」

「麻美!すまなかった!」

「助けるのが遅れて、ごめんなさい!」

「うあーん!パパ~ママ~」

「しっかりしろ!」

「怖かったよぉ~」

「なんでいきなり、服がとけたの!?」

「本当に水だったのか!?」

「警察を呼べ!」

「私兵団、前へ!」




家族や事務所の人やら、友達やらが、光の服をまとっているモデルを守りながら、次々に舞台そでへと隠れていく。