「爆弾は愉快犯の言った大嘘!!俺みたいなガキでも気づくでもダミーだ!」
そう叫びながら、ポケットから出した黒い塊を観客席に思いっきり叩きつける。
ガシャン!!
「「「「わあああ!?」」」」」
「な、なに!?」
それでみんな逃げるけど、なんのことはない。
「た・・・・ただの黒い塊?」
「粘土じゃない・・・?」
「たくっ!SPが買収されてんじゃねぇーぞ!!」
ドサッ!!
「ぎゃう!!」
蓮君がそう言ったら、2メートルもあるサングラスをした大男が、スーツの男性をニセ爆弾の側にたたきつける。
「あ!?こいつ、爆弾があるって言った奴じゃないか!?」
「うう・・・すみません・・・ウソです・・・・」
「ええ~~~!?」
「わはははは!!」
SPの告白に、大男は笑いながらズーン、ズーンと、足音を響かせながらどこかへ行ってしまった。
あんなに大きくて目立つのに、もうどこにいるかわからない。
「けっさくだな!!これでわかっただろう?」
ボー然とする会場のみんなに、蓮君は白けた声で言う。
「舞台に爆弾があるなら、言った奴の言葉を真に受けず、慎重に確認しろ!そして、舞台にいるか弱い女子を先に助けろ!!」
「仕方ないだろう。人の流れがひどくて、近づけなかったんだ・・・」
そんな蓮君の言葉に反するように、誰かがボソリとつぶやく。
それを蓮君は聞きの誤差なかった。
「そこっ!!」
「ひっ!?聞こえた!?」
「だったら、逃げ惑う奴らを殴り飛ばせ!!力ずくで、数人殴り飛ばしてでも、助けにきやがれっ!!」
「な、殴り飛ばせだ!?」
「まぁ!なんて野蛮なんでしょう!?」
「黙れババア!!」
避難を上げたPTAのえらいご婦人に向かって、蓮君は強い声で言った。
「けが人は治せば治る!死人は治しようがねぇ!!心の傷が元で、死んじまうケースもあるんだぞ!?それだけの思いを、この子らはしかけたんだぞ!?したんだぞ!?」
「な!?そ、そんなこと~」
「テメーはそれもわからねぇのか!!?この舞台にいる子達がくたばっていいってんのか!?」
「あたくしに言われ~」
「言える立場じゃないな!?そこからテメーは一歩も動いてねぇ!!この偽善者がっ!!」
「ひいぃっ!」
きつい性格で有名なご婦人が、短い悲鳴を上げる。
それだけ、今の蓮君は怖いのだろう。
でも、ますみには怖く感じなかった。
だって、蓮君が言ってることは・・・・


