彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「爆弾は愉快犯の言った大嘘!!俺みたいなガキでも気づくでもダミーだ!」




そう叫びながら、ポケットから出した黒い塊を観客席に思いっきり叩きつける。




ガシャン!!



「「「「わあああ!?」」」」」

「な、なに!?」




それでみんな逃げるけど、なんのことはない。





「た・・・・ただの黒い塊?」

「粘土じゃない・・・?」

「たくっ!SPが買収されてんじゃねぇーぞ!!」



ドサッ!!

「ぎゃう!!」




蓮君がそう言ったら、2メートルもあるサングラスをした大男が、スーツの男性をニセ爆弾の側にたたきつける。



「あ!?こいつ、爆弾があるって言った奴じゃないか!?」

「うう・・・すみません・・・ウソです・・・・」

「ええ~~~!?」

「わはははは!!」



SPの告白に、大男は笑いながらズーン、ズーンと、足音を響かせながらどこかへ行ってしまった。

あんなに大きくて目立つのに、もうどこにいるかわからない。




「けっさくだな!!これでわかっただろう?」




ボー然とする会場のみんなに、蓮君は白けた声で言う。




「舞台に爆弾があるなら、言った奴の言葉を真に受けず、慎重に確認しろ!そして、舞台にいるか弱い女子を先に助けろ!!」

「仕方ないだろう。人の流れがひどくて、近づけなかったんだ・・・」




そんな蓮君の言葉に反するように、誰かがボソリとつぶやく。

それを蓮君は聞きの誤差なかった。





「そこっ!!」

「ひっ!?聞こえた!?」

「だったら、逃げ惑う奴らを殴り飛ばせ!!力ずくで、数人殴り飛ばしてでも、助けにきやがれっ!!」

「な、殴り飛ばせだ!?」

「まぁ!なんて野蛮なんでしょう!?」

「黙れババア!!」



避難を上げたPTAのえらいご婦人に向かって、蓮君は強い声で言った。



「けが人は治せば治る!死人は治しようがねぇ!!心の傷が元で、死んじまうケースもあるんだぞ!?それだけの思いを、この子らはしかけたんだぞ!?したんだぞ!?」

「な!?そ、そんなこと~」

「テメーはそれもわからねぇのか!!?この舞台にいる子達がくたばっていいってんのか!?」

「あたくしに言われ~」

「言える立場じゃないな!?そこからテメーは一歩も動いてねぇ!!この偽善者がっ!!」

「ひいぃっ!」




きつい性格で有名なご婦人が、短い悲鳴を上げる。

それだけ、今の蓮君は怖いのだろう。

でも、ますみには怖く感じなかった。



だって、蓮君が言ってることは・・・・