彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





「いいぞーお二人さん!」

「すごいサプライズ!」

「面白かったですわ~!」

「最高だったぞ!」

「感動した!!」





賞賛され、なごやかなムードになる。

だから、余計にびっくりした。







「―――――んなわけあるかボケぇ!!!この馬鹿野郎共がっ!!!!」

「きゃあぁ!?」






拍手以上の大音量。





「何のん気に手を叩いてやがる!?この会場にいる大馬鹿野郎共はっ!!?」





それで完全に、拍手が止まる。




「なに『めでたし、めでたし』みたいな終わり方してる!?まだ終わってないだろう!? 」




そう叫ぶ彼は、笑っていない。

優しく微笑んでもいない。




「どいつもこいつも!!えらい肩書き、優れた家柄、金持ってて、ご立派な人格してるって奴らが!!これだけ大勢いて、なんで誰も助けないっ!!?水がかかったら女の子達が、どうなるか、わかってないわけないだろう!?」




不良としか言えない、『凛道蓮』の顔になっていた。

耳につけたマイクを通して、彼はどなっただった。





「オラ先生共よ!なんで助けない!?かかしみたいに突っ立ったままでよぉ!?」




教員専用のテントを見ながら怒る。

これに先生方は、互いの顔を見合わせる。




「無視かテメーら!?質問してるのは俺だ!!こっちに面向けて答えろや!生徒を見殺しにしたエセ教師ども!!」

「み、見殺しなんて!」

「そんなわけじゃ~」

「た、助けにむかいましたよ、失礼な!?」

「そうですわ!ただ、人の混乱が大変で~」

「急でしたし、こ、これは、警備の問題~」

「警備とかそういう奴の責任にしていいことじゃねぇーだろう、これは!!?」




先生達の言葉を否定する。




「金もらって、人様のガキ預かってんだろう!!?それ以前に、困ってる人は肩書き関係なしで助けるってのが、人としての筋だろう!?道徳精神かけてんのかっ!!?」

「うっ・・・!?」

「そ、それは・・・」

「警備も警備だ!テメーら訓練受けてんだろう!?ぼさっとしやがって!!優先順位を考えて動けやっ!!」

「しかし、爆弾がー」

「観客の誘導が先だ・・・!」

「それが、被害を抑えるためにもの一番でー・・・」



誰かがつぶやく。




「それこそ、優先順位が違うだろう!!?」




これに蓮君はメンチを切りながら言う。