「いいぞーお二人さん!」
「すごいサプライズ!」
「面白かったですわ~!」
「最高だったぞ!」
「感動した!!」
賞賛され、なごやかなムードになる。
だから、余計にびっくりした。
「―――――んなわけあるかボケぇ!!!この馬鹿野郎共がっ!!!!」
「きゃあぁ!?」
拍手以上の大音量。
「何のん気に手を叩いてやがる!?この会場にいる大馬鹿野郎共はっ!!?」
それで完全に、拍手が止まる。
「なに『めでたし、めでたし』みたいな終わり方してる!?まだ終わってないだろう!? 」
そう叫ぶ彼は、笑っていない。
優しく微笑んでもいない。
「どいつもこいつも!!えらい肩書き、優れた家柄、金持ってて、ご立派な人格してるって奴らが!!これだけ大勢いて、なんで誰も助けないっ!!?水がかかったら女の子達が、どうなるか、わかってないわけないだろう!?」
不良としか言えない、『凛道蓮』の顔になっていた。
耳につけたマイクを通して、彼はどなっただった。
「オラ先生共よ!なんで助けない!?かかしみたいに突っ立ったままでよぉ!?」
教員専用のテントを見ながら怒る。
これに先生方は、互いの顔を見合わせる。
「無視かテメーら!?質問してるのは俺だ!!こっちに面向けて答えろや!生徒を見殺しにしたエセ教師ども!!」
「み、見殺しなんて!」
「そんなわけじゃ~」
「た、助けにむかいましたよ、失礼な!?」
「そうですわ!ただ、人の混乱が大変で~」
「急でしたし、こ、これは、警備の問題~」
「警備とかそういう奴の責任にしていいことじゃねぇーだろう、これは!!?」
先生達の言葉を否定する。
「金もらって、人様のガキ預かってんだろう!!?それ以前に、困ってる人は肩書き関係なしで助けるってのが、人としての筋だろう!?道徳精神かけてんのかっ!!?」
「うっ・・・!?」
「そ、それは・・・」
「警備も警備だ!テメーら訓練受けてんだろう!?ぼさっとしやがって!!優先順位を考えて動けやっ!!」
「しかし、爆弾がー」
「観客の誘導が先だ・・・!」
「それが、被害を抑えるためにもの一番でー・・・」
誰かがつぶやく。
「それこそ、優先順位が違うだろう!!?」
これに蓮君はメンチを切りながら言う。


