彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「一之瀬さん。」

「桐壺先輩。」





私の着ている服をデザインしてくれた先輩が近づいてくる。

手にしたマイクを口に運ぶと、ますみの片手を取ってあげながら言った。





「みなさま、本年度の秋物制服は、わたくし桐壺聖歌のデザインした制服に決まりました!モデルを務めますは、高等部の優勝者にして、ミス・桃山女学院に輝いた一之瀬ますみさんです!」

「みなさーん!今日は来てくれてありがとうございます!この場で、本年度の制服を着れて、モデルを務めたみんなと頑張れて、ますみは嬉しいです!!」





振り返り、光の服で体を隠しながらも、堂々としている女の子達に言った。





「みんな、ありがとう!みんなが最高のモデルだよ!!」





それで拍手が起こる。

割れんばかりの大喝采。

これに、誰からともなくお互いを抱き合う。





「一之瀬さん!」

「ますみさん!」

「ますみ先輩!」





ますみの周りに、みんなが集まってくる。

モデルの生徒も、デザインした生徒も、みんなが――――!





「よかったね、ますみちゃん。」

「蓮君。」





司会者がいた位置で、手を叩く蓮君がいた。





「蓮君!これも全部、蓮君のお―――――――――」

「みんな、偉かったね?そんな姿でも、立派にやり切って、さすが強く美し女性たちです。」

「蓮君!?」

「約束、守りました。今度は、ますみちゃんを1人にしなかったよ?」

「れ・・・んくん・・・・!」





そんな蓮君の言葉で、涙があふれる。






「蓮君っ!!」

「ますみちゃん。」






抱き付けば、拍手が一瞬止むが、次の瞬間、大きな拍手が起こった。






「本当によかったです。」






そう微笑んでくれた蓮君。