「一之瀬さん。」
「桐壺先輩。」
私の着ている服をデザインしてくれた先輩が近づいてくる。
手にしたマイクを口に運ぶと、ますみの片手を取ってあげながら言った。
「みなさま、本年度の秋物制服は、わたくし桐壺聖歌のデザインした制服に決まりました!モデルを務めますは、高等部の優勝者にして、ミス・桃山女学院に輝いた一之瀬ますみさんです!」
「みなさーん!今日は来てくれてありがとうございます!この場で、本年度の制服を着れて、モデルを務めたみんなと頑張れて、ますみは嬉しいです!!」
振り返り、光の服で体を隠しながらも、堂々としている女の子達に言った。
「みんな、ありがとう!みんなが最高のモデルだよ!!」
それで拍手が起こる。
割れんばかりの大喝采。
これに、誰からともなくお互いを抱き合う。
「一之瀬さん!」
「ますみさん!」
「ますみ先輩!」
ますみの周りに、みんなが集まってくる。
モデルの生徒も、デザインした生徒も、みんなが――――!
「よかったね、ますみちゃん。」
「蓮君。」
司会者がいた位置で、手を叩く蓮君がいた。
「蓮君!これも全部、蓮君のお―――――――――」
「みんな、偉かったね?そんな姿でも、立派にやり切って、さすが強く美し女性たちです。」
「蓮君!?」
「約束、守りました。今度は、ますみちゃんを1人にしなかったよ?」
「れ・・・んくん・・・・!」
そんな蓮君の言葉で、涙があふれる。
「蓮君っ!!」
「ますみちゃん。」
抱き付けば、拍手が一瞬止むが、次の瞬間、大きな拍手が起こった。
「本当によかったです。」
そう微笑んでくれた蓮君。


