「あ!?」
それで、ますみの体を照らす光が変化する。
お姉ちゃんの叫び声がする。
「ますみの方も、体の動きに合わせて服の動きも変わった!?」
「すごい・・・!」
「すごいよ、ますみ!本当に服を着てるみたいだよ!」
お姉ちゃんの言う通り、他のモデルの子同様に、光の制服がますみの体を守っていた。
それも、ポンチョの丈に合わせて、スカートも長くなっていた。
「蓮君、これは!?」
「大丈夫、自信を持って。」
戸惑うますみに、彼は優しくささやく。
「ますみちゃんは、立派な女性モデルだよ。」
それで怖かった気持ちが消える。
「僕がいます。安心して、ショーを続けて下さい。」
その言葉が後押しとなった。
パニックだった気持ちが落ち着く。
ポンチョを着たまま、先ほどの続きを再開。
「桐壺先輩。」
「え、ええ・・・!」
手を差し出せば、引き締めた表情でますみの手を取る。
タタターターター♪
同時に、止まっていた音楽も流れ始めた。
にぎり合った両手をかかげる。
優雅な動きで手を離し、キリッとしたポーズを取る。
振り返って、後ろを見る。
「っ!?」
振り返ってビックリした。
真っ白なスモークが立ち込めていた。
それが晴れた時、11人全員が、ポンチョやタオルを巻いていた。
そして、何事もなかったように、リハーサル通りに動き出す。
笑顔で、楽しそうに、歩きながら、ますみと入れ替わりで横を通過していく。
他のモデルたちも次々に、舞台のセンターでポーズを取る。
光で出来た服が、なくなった制服の肩部分などを、本来なら肌の見えている部分を隠してくれていた。
「すごい!」
「かっこいい!」
「夜ならともかく、昼間に光のイルミネーションショー!?」
「なんて高度な技術だ!」
「こんなの初めて見た~!」
全員が歩き終わり、元の位置で決めポーズをして待つ。
フィナーレを飾るため、ますみは中央舞台のセンターへと戻る。


