彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




耳につけたマイクを、首へとずらして、いったんはずす。

そして、素の声で私達呼びかけた。





「モデルの皆さん、最初の立ち位置に戻って!!」

「え・・・!?」

「なに言ってるの!?」

「まさか、こんな格好で続けろっているの!?」

「そうです。」





美少女達の言葉に、顔色一つ変えないで言いきる蓮君。

当然、私達は――――――――






「いや!よできない!」

「恥をかきたくない!」

「絶対やらない!!」






強く拒む。

それでも彼は―――――――






「やってください。いいえ、やってもらいます。」

「蓮君!?」






強気の発言をする。

そして、視線を私へと向けながらささやく。






「ますみちゃん、お願いです。」

「でも・・・」

「約束は守ります。必ず守るから。」

「蓮君・・・・!」






私達のやり取りを、選ばれたモデル達が見つめる。

その頂点に立つますみがやるといえば、





「ますみさん・・・」

「一之瀬さん!」

「ますみ先輩!」


「・・・・・・・するわ。」






やるしかなくなる。






「嘘でしょう!?」

「そんな、こんな姿で、あたし達~」

「嫌なら無理にしなくていいわ。ますみは、蓮君を信じるわ。」

「決まりですね。」






私の言葉に、にっっこりと笑顔でうなずく蓮君。

そして、熱烈な言葉を発した。






「早く!!みなさんなら、選ばれた美少女達ならできる!早く動きなさいっ!!」


「「「「「「「「「「「は、はい!」」」」」」」」」」」






強く怒鳴られ、褒められて、観客が目をふさいでることもあって、最初の立ち位置に戻るモデルの同級生達。





「なんなのあいつ~!?」

「ジャニーズ系で可愛いけど・・・ドS??」

「でも、助けてくれたしー」

「なにか考えがあるのかも・・・」

「どーなるの・・・?」

「るるこ、どうなっても知らなーい!」

「好みだから、いっか・・・」





文句言いつつも、蓮君の言う通りにするみんな。

彼はそれを見届けると、マイクを元に戻しながら叫んだ。






「爆弾が仕掛けられていたということですが、いたずらと判明しました!」

「え!?」

「ですから、会場の皆さんも、その場に大人しくしていてくださいね。只今から、光のマジックショーを行います!!」






その言葉とともに、今度は、観客席の後ろから音楽が流れる。