彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





「うぎゃああああああああ!!?」

「め、めが!」

「まぶしい!」

「ええ!?」





それに合わせて、沢山の悲鳴が上がる。

見れば、ほとんどの観客が、服を溶かしてきた男達が、守ろうとしていたSPが。



「なんだこの光は!?ますみっ!!」



私を守ろうとしていたお根ちゃんまで、顔を手で覆っている。

目を閉じて隠している。





「光・・・・?」





その言葉通り、観客席がまぶしい。





(違う!客席じゃなくて―――――――――ますみ達の後ろ!)





背後から発せられる人工的な光。

これで、観客たちが目を閉じてうずくまる。

水鉄砲の攻撃がやむ。

同時に、私に何かがぶつかる。







「ますみちゃんっ!!」

「きゃあっ!!?」






名前を呼ばれ、フワフワした布にくるまれる。

抱き寄せられた。

水路の中から、抱きあげられた。







「ますみちゃん!!大丈夫!?」

「れ、蓮君!!?」






そこにいたのは、サングラスをかけた凛道蓮君。





「ますみちゃん、前を見て!前を!僕を、後ろの舞台そでを見るな!」

「あ・・・!」

「目がつぶれる!」






そう告げると、私の目にポケットから出したサングラスをかけさせてくれた。

それで、光でやられることなく、周囲を見渡せた。

何が起こっているかわかった。






「この光、上から・・・・!?」







屋上から観客に向け、無数のライトが向けられていたこと。

まぶしくて、目を開けてられないこと。






「あーマイクテスト、マイクテスト。」

「蓮君!?」





気づけば、耳につけたマイクで蓮君がしゃべっていた。







「全員、サングラスが行き渡りましたか!?」

「は、はい。」

「もらったけど・・・!?」






視界の端で、黒い特攻服の男が、モデル達にサングラスを配っていた。

それが誰かと蓮君に問う前に、彼はとんでもないことを言いだした。