「溶けてるのは、モデルの皆さんが着ている制服だけです!」
「き、桐壺先輩!」
「一之瀬さん、わたくしが壁になります!このまま、舞台のそでに―――――!!」
これで助かると思ったけど。
「きゃぁ~私も、桐壺先輩!」
「助けてぇ、聖歌お姉様ぁ~!」
悲鳴を上げながら、中等部の後輩がやってきた。
ドンっ!
「あっ!?」
ますみの体に思いっきり体当たりする。
その時のその子達の目は。
(笑ってる!?)
見下すような目でますみを見ていた。
そのままバランスを崩し、舞台の下に設置された水路の中に落ちる。
足首まである水の深さ。
バッシャーン!
「いやあああ!!」
そこへ突き落されたことで、どうなるかわかっていた。
とっさに起き上がった。
腰回りが軽くなる。
「お!?見ろよ!!」
「一之瀬ますみちゃんは、ピンクのフリルだぜ!?」
(あ、危なかった。)
急いで起き上がったので、溶けたのはスカートだけですんだ。
「ますみっ!!」
「お、お姉ちゃん!」
ますみのピンチに、お姉ちゃんが駆け寄ってくるが――
「おい!舞台の下にあるのは、爆弾じゃないか!?」
「ええ爆弾!?」
そう言ったのは、SP姿の男性。
「危険だ!みんな離れて下さい!!」
「えー!?うそ!?」
「ばばばば、爆弾!?」
「冗談じゃないわよ!」
「逃げろっ!!」
「きゃあああああ!」
それが引き金になり、会場は大混乱になる。
我先に逃げだす観客にもまれ、お姉ちゃんがますみの元まで来てくれない。
「どけ!通せ!ますみ!」
「お姉ちゃんっ!!」
「あはははは!ますみちゃんが危ないぞ~!」
「火がつく前に、水かけようぜ~!」
「えっ!?」
バシャ!バシャ!
シュパーン!
バシャバシャーン!
バルブを持った男達が、ますみに向けて水を浴びせる。
「い、いや!やめて!」
手で体を隠す。
胸よりも、下を・・・・
下半身を隠す。
「やめて、やめて、もうやめて!」
ーやーい、男女!ー
ーますみくん、気持ち悪い~!ー
同時によみがえる黒歴史。


