彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「溶けてるのは、モデルの皆さんが着ている制服だけです!」

「き、桐壺先輩!」

「一之瀬さん、わたくしが壁になります!このまま、舞台のそでに―――――!!」





これで助かると思ったけど。





「きゃぁ~私も、桐壺先輩!」

「助けてぇ、聖歌お姉様ぁ~!」





悲鳴を上げながら、中等部の後輩がやってきた。





ドンっ!

「あっ!?」





ますみの体に思いっきり体当たりする。

その時のその子達の目は。





(笑ってる!?)





見下すような目でますみを見ていた。

そのままバランスを崩し、舞台の下に設置された水路の中に落ちる。

足首まである水の深さ。






バッシャーン!


「いやあああ!!」






そこへ突き落されたことで、どうなるかわかっていた。

とっさに起き上がった。

腰回りが軽くなる。





「お!?見ろよ!!」

「一之瀬ますみちゃんは、ピンクのフリルだぜ!?」





(あ、危なかった。)





急いで起き上がったので、溶けたのはスカートだけですんだ。






「ますみっ!!」

「お、お姉ちゃん!」





ますみのピンチに、お姉ちゃんが駆け寄ってくるが――






「おい!舞台の下にあるのは、爆弾じゃないか!?」

「ええ爆弾!?」




そう言ったのは、SP姿の男性。



「危険だ!みんな離れて下さい!!」

「えー!?うそ!?」

「ばばばば、爆弾!?」

「冗談じゃないわよ!」

「逃げろっ!!」

「きゃあああああ!」




それが引き金になり、会場は大混乱になる。

我先に逃げだす観客にもまれ、お姉ちゃんがますみの元まで来てくれない。




「どけ!通せ!ますみ!」

「お姉ちゃんっ!!」

「あはははは!ますみちゃんが危ないぞ~!」

「火がつく前に、水かけようぜ~!」


「えっ!?」



バシャ!バシャ!

シュパーン!

バシャバシャーン!




バルブを持った男達が、ますみに向けて水を浴びせる。







「い、いや!やめて!」






手で体を隠す。


胸よりも、下を・・・・



下半身を隠す。





「やめて、やめて、もうやめて!」




ーやーい、男女!ー

ーますみくん、気持ち悪い~!ー





同時によみがえる黒歴史。