彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





選ばれた制服が運ばれてきた。

それにそでを通し、身支度を整え、舞台のそでへと帰ってきた。





(蓮君・・・・)

「一之瀬さん、大丈夫?」

「あ、平気です。桐壺先輩。」

「そう?顔色が悪い気がしますが?」

「緊張してるんです。だって~あの桐壺のお姉様のデザインされた制服を着て、ご一緒させて頂けるんですからぁ~♪」

「それだけお世辞が言えれば、平気そうですわね?」





4年ぶりに行われた新作制服コンテストは、生徒会副会長の桐壺先輩の作品が選ばれた。

それを着たますみが、デザインをした先輩と一緒に舞台に登場して披露すれば、それでこのコンテストは無事に終わる。

何事もなく、終わり。





(蓮君の嘘つき。)




危険な目にあうから辞退しろって?

何も起きなかったじゃない?




(やっぱり蓮君も、男の女が制服を着るのは気持ち悪いって言って反対する人達と同じなのね?)





「一之瀬さん、そろそろよ。」

「はい、桐壺先輩♪」



そうよ。

気持ちを切り替えよう、ますみ。

けっきょくヤンキーは、社会のクズ。

あんなに可愛い蓮君も、その1人だったのよ。





(ますみは、ここでキャリアを積む。絶対に、ミス・桃山女学院の優勝者では終わらない。)




その先を目指す。





(―――――――――女として、成功と幸せを掴んでやるんだからっ!!)







決意を新たにするますみの耳にアナウンスが響く。






「では、発表しましょう!!投票1位に輝いたのは~」





スモークの中を、モデル歩きでさっそうと歩く。





「2年1組!桐壺聖歌さんのデザインした制服ですっ!!」

「おお!」

「きゃぁ~桐壺のお姉様!」






大歓声を受けて、舞台の真ん中に出る。