彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




〈今、服を作った子が白状したわ!ますみちゃん達が来ている制服は、特殊加工された水をかけたらとける生地で作ったそうよ!〉

「本当に作らせてたんですね!?」

(あの野郎!!)




これで、現実味のなかった話を実感する。





「どこまでクズなんだ・・・!?」

〈凛ちゃん、ファンションショーのプログラムはどこまで進んでる!?〉

「え?プログラムは~」

「投票は終わってるぜ、凛たん?」

「ということは、あとは集計するだけですよ!」





モデルが結果待ちをしている段階。





(中止してもらうなら、棄権させるなら今しかない!)





そう思ったので言った。





「モニカちゃん!この間に、水に溶けない本物の制服とすり替えられますか!?

〈・・・・無理よ!〉

「え?」

〈普通の制服、作ってないんだって!〉

「ええ!?」

〈製作者達が言うには、作ったのは水でとける生地の制服だけ。票を操作するより、最初から、全部水でとけるの制服にしておけば、誰を狙ったかわからないってことらしいわ・・・!〉

「だって、凛たん・・・・」

「まずいですよ、それ!」





無線をつけた方の耳に、自分の耳をくっつけて聞いていた烈司さんが細目でつぶやく。





「今何時か、わかる?」

「えーと・・・・!」





ヘビースモーカーの声で時間を確認する。






「・・・・時間は13時53分・・・・!」





最終選考で決定した制服が紹介されるのは14時ちょうど。

何も知らないバルブガンを持った人と、悪意を持ってバルブガンの口を舞台に向けている実行犯達と、観客が入り乱れている。