〈今、服を作った子が白状したわ!ますみちゃん達が来ている制服は、特殊加工された水をかけたらとける生地で作ったそうよ!〉
「本当に作らせてたんですね!?」
(あの野郎!!)
これで、現実味のなかった話を実感する。
「どこまでクズなんだ・・・!?」
〈凛ちゃん、ファンションショーのプログラムはどこまで進んでる!?〉
「え?プログラムは~」
「投票は終わってるぜ、凛たん?」
「ということは、あとは集計するだけですよ!」
モデルが結果待ちをしている段階。
(中止してもらうなら、棄権させるなら今しかない!)
そう思ったので言った。
「モニカちゃん!この間に、水に溶けない本物の制服とすり替えられますか!?
〈・・・・無理よ!〉
「え?」
〈普通の制服、作ってないんだって!〉
「ええ!?」
〈製作者達が言うには、作ったのは水でとける生地の制服だけ。票を操作するより、最初から、全部水でとけるの制服にしておけば、誰を狙ったかわからないってことらしいわ・・・!〉
「だって、凛たん・・・・」
「まずいですよ、それ!」
無線をつけた方の耳に、自分の耳をくっつけて聞いていた烈司さんが細目でつぶやく。
「今何時か、わかる?」
「えーと・・・・!」
ヘビースモーカーの声で時間を確認する。
「・・・・時間は13時53分・・・・!」
最終選考で決定した制服が紹介されるのは14時ちょうど。
何も知らないバルブガンを持った人と、悪意を持ってバルブガンの口を舞台に向けている実行犯達と、観客が入り乱れている。


