彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





「凛、風船配りながら~敵を探すんやろう?」

「そうですよ。ヤマト、着ぐるみだから、あまりしゃべらないように~」

「あそこにおるのは、蛇の目ちゃうかー?」

「え!?」





指さす方を見れば、見覚えのある男がいた。





「片淵セイヤ!?」

(こんなに早く見つかるなんて・・・!?)





奴は包帯だらけの体で、ベンチに腰かけていた。

周りには、取り巻の仲間がいる。





(奴の座っている位置と、ますみちゃん達も出るが歩く舞台は―――――――)





近い!

目と鼻の先ぐらいの距離。

見わたせる場所と言ってもいい。





「すみませ~ん、風船もらえる?」





セイヤに近づこうとしたら、誰かが目の前に立つ。





「烈司さん!?」

「静かにウサギたん。」





そこにいたのは、占い師バージョンで前髪を下ろした烈司さんがいた。





「よかった!今、モニカちゃんと~」

「ヤマトが客を引き付けてる間に、手短に話そうか?」

「え?」


「ふうせんだよぉー!ふうせんだよぉー」

「あはははは!面白いクマさん!」





飛んだり、はねたりしている。




(大道芸か。)




職業に出来そうなパフォーマンスをしていた。



〔★資格は十分にあった★〕



苦笑いする烈司さんとヤマト馬を見ていたら、耳につけていた無線機がなる。




ピッピッピッ!



「え!?・・・この音は・・・・?」

「きっと、モニカからだ。」

「烈司さん。」

「凛たん、こっちだ。」





周りがヤマトに注目してる間に、木の陰に移動する私達。

そこで、着ぐるみにしこまれた無線に呼びかけた。





「もしもし、モニカちゃんですか?」

〈ビンゴよ!凛ちゃん!〉





烈司さんに壁になってもらい、しゃがみながらたずねる。

これに早口だが、生き生きとした口調でモニカちゃんが話す。