私達が桃山女学院に到着した時、ショーはクライマックスへと近づいていた。
「専門学校の方ですね。」
「ええ、『僕』を含めて6名です。」
「・・・。」
そう言って語る姿は、いつもと違った。
対応する桃山女学院の女性教師も生徒もうっとりしている。
(・・・・別人だよ、モニカちゃん。)
オネェさん言葉を封印した男らしいモニカちゃんは、女子高生の注目の的の美男子だった。
「モニカちゃん・・・」
「なんだい?」
「今日は・・・男らしくなってるんですが?」
「凛ちゃんとみーちゃん達の前、あと学校以外では、男の演技をしてるんだよ。宝塚で言えば、男役かな?」
「そーですか・・・」
〔☆良い子のためのワンポイントアドバイス☆〕
宝塚の男役:お芝居の中で、女性だけど男性役をする人のことだよん♪ちなみに女性役を娘役というのだよん♪
(本人からすれば、男装してるつもりなのね。)
「どうしたんだい、凛ちゃん?さっきから僕を見つめて・・・?」
「あ、はい、似合うと思いまして・・・」
「ありがとう♪凛ちゃん達も可愛いよ~クマちゃん♪」
「ありがとうございます。着てる方は暑いんですけどね・・・」
「うはははは!サウナや~!」
顔がある程度ばれてる私とヤマトは、モニカちゃんの提案でクマの着ぐるみを着ていた。
手には風船と、モニカちゃんが通う専門学校のチラシ入りのポケットティッシュを持っていた。
〔★宣伝も兼(か)ねた見事な変装だ★〕
靴箱のあたりまで来たところで、いつも以上にピンと背筋が伸びたモニカちゃんが言った。
「じゃあ、ここから別行動だ。僕は被服室に向かう。凛ちゃん達着ぐるみ班は、専門学校のロゴが入った風船を女子高生に配りつつ、烈司と合流してくれ。」
「うははは!ラジャー!」
「あらしは、声でばれるからしゃべるなよ!?凛ちゃん、車の中で話した通りの手ハズで頼むぜ?」
「わかりました。モニカちゃん、どうかお気をつけて・・・!」
「ああ、凛ちゃんもな?」
男らしく言うと、素敵なスーツでさっそうと歩いて行くモニカちゃん。
知らない人が見れば、男らしいイケメンモデルだ。
(もったいないな・・・・)
〔★本人には言えない感想だ★〕


