彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)






「どうしたの?守ってくれるんでしょう?」



困る彼に。




「守ると言っておいて、やっぱり出場をやめさせるのが目的じゃない。それでますみに、どんな良いことがるのよ?なにもなかったら、馬鹿をみただけになるのよ?」

〈少なくとも、ますみちゃんは危険な目に合いません。〉

「だから!なにもなかった時、どうするのよ!?」

〈それは・・・〉




困る彼が楽しくて。





「馬鹿じゃないの!?愉快犯だって、セイヤが口だけで言ってると考えられないわけ?それでよく、龍星軍の頭なんてしてられるよね?」

〈口先だけだと、油断しないでください。僕は奴の相棒が、どういう奴か知ってる。だからー〉

「棄権するのも、大げさじゃないって言うの?蓮君に負けて、解散秒読みの組織が怖いって言うの!?」

〈手負いの獣ほど危険なものはない!襲われた時、危なくなるのはますみちゃんだけじゃない!周りの子だって――――――〉

「ますみのこと、守ってくれなかったくせに!!」


〈え?〉



「ますみとデートした日、蓮君どうしたの?ますみを1人で帰らせて――――!蓮君が守ろうとしたいのは、ますみ以外のコンテストに出る女の子達じゃないの?」

〈違います!僕は――――――〉

「信用できない!追いかけても来なかったくせにっ!!」





あの時の水眼差を思い出し、強く攻め立てた。





「嘘つき!嘘つき!大嘘つき!振り払って、追いかけても来なかった!理由なんかどうでもいい!蓮君、あの場でますみの側にいてくれなかった。」

〈ますみちゃん・・・〉

「結果がすべてなのよ!どんなに口で説明されても、伝わらないものは伝わらないんだから!」




―男が女だと言い張るのは、病気に違いない!あなたの息子は、頭がおかしいんですよ?―




「蓮君は病気よ!頭、おかしいんじゃない!?」





昔言われてつらかったことを、そのまま彼に言っていた。危険なので、




「ますみっ――――――――!!」





携帯を持つ手を握られる。




「・・・・お姉ちゃん。」

「ますみ・・・・」




悲しそうな、怒っているような、複雑な顔でお姉ちゃんが私を見てる。

それで、私も冷静になれた。