彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「な、なんで、そんなことを、ますみに・・・」

〈危険だからです!ますみちゃん個人への恨みもありますが、僕がからんでいるのも・・・・しつこく付きまとう原因だと思います。〉

「じゃ、じゃあ、蓮君のせいじゃない!ますみ悪くない!蓮君のせいで、棄権するなんて嫌よ!絶対、イヤ!」

「ますみ、何を話してるんだ!?棄権って、凛道はー?」

「お姉ちゃんは黙ってててよ!どうなのよ、凛道蓮!?」

〈・・・僕が言えるのは、僕の方へますみちゃんに危害を予告してきたということです。出ないでほしい・・・というのは、言い過ぎかもしれません。〉

「そうよ!ミス・桃山女学院の美少女コンテストで優勝したますみが、4年に一度ある名誉ある秋服選抜コンテストに出るのをやめるなんて、ミス桃山女学院の座を捨てるのと同じようなものなのよ!?できるわけないでしょう!?」

〈だったら、出来る限り、僕が守ります!守るから――――それでも最悪の場合は、最悪の場合はコンテストへの出場の―――!〉


「けっきょく、辞退しろって言うの!?」




自然と、あらくなる口調。


蓮君の言葉に、いら立ちを抑えきれない。




〈ますみちゃん、落ち着いてください!気持ちはわかりますがー〉

「わかってない!蓮君にはわからないわ!ますみが、ここまで来るまで、どれだけ大変だったか!」

〈ますみちゃん。〉

「入学すること自体、どれだけ議論されて・・・!認められるまで、散々嫌な思いして・・・認められないつらさ、蓮君にはわからないでしょう?」




女子なのに、女子ではないと否定されるつらさ。





「コンテストを辞退するのは、女として、華やかな道を捨てることを意味するのよ!?もし、何も起きなかったら、責任取れるの凛道蓮!?」

〈ますみちゃん・・・。〉





完全に、八つ当たりもあった。

それでもわからない。






「その時は蓮君、責任取ってますみと結婚できるの!?」

〈ますみちゃん!?〉




なぜ、そんなことを言ってしまったのか。






「ますみ、お前!?」






お姉ちゃんの耳にも届いたのだろう。

目を見開いて私を見てる。

私も、自分自身に驚いてる。

それでもしゃべるのを止められない。