「蓮君、なんでますみの番号知ってるの!?」
(ますみの携帯に登録されてるはずないんだけど・・・)
しつこく聞いても、教えてくれなかった。
これに早口で蓮君は言う。
〈時間がないから、割愛させて下さい!ますみちゃん、蛇の目の片淵セイヤが今日のコンテストでますみちゃんを狙ってる!〉
「セイヤが!?」
「なんだ、ますみ!?セイヤって、片淵セイヤか!?」
側にいたお姉ちゃんが殺気立つ。
「凛道蓮じゃなくて、あのクソセイヤか!?代われ、ますみ!」
「違うよ、お姉ちゃん!凛君だよ!」
「じゃあ、なんで龍星軍と敵対してる奴の名前が凛道の口から出てる!?」
「いいから、静かにしてて!」
「うっ・・・」
可愛い妹のお願い(!?)に、お姉ちゃんも従う。
それを横目に見ながら聞いた。
「それ、本当なの?」
〈本当です!奴が、僕に予告してきたんだ!ますみちゃんを消すと!〉
「・・・具体的に?」
真横で聞き耳を立てているお姉ちゃんに、心配はかけたくない。
だから、主語をぼやかして聞く。
蓮君はそれに答えてくれた。
〈今日のコンテストで、ますみちゃんが選ばれた制服を着て舞台に立った瞬間、社会的に消すと言ってきたんです・・・!〉
「うそ・・・」
「なんだとぉ!?」
「お姉ちゃん!?」
〈事実です。奴らがどのような手段を使って、ますみちゃんに害を及ぼすか、現時点ではわかりません。〉
「『現時点では』・・・?」
〈僕が必ず、何とかします。だから、ますみちゃんも協力してください!〉
「ますみにどうしろって言うの?」
〈ますみちゃんはこのことを、ご家族と理事長を含む教員、コンテストの責任者に伝えて下さい!そして―――〉
「そして?」
〈被害を最小限にするためにも、ますみちゃんはコンテストへの出場を取りやめて下さい。〉
「・・・はあ?」
とりやめる?
コンテストに出るなってこと?
誰が?
「ますみが!?」
ますみにコンテストに出るなって言ってるの!?


