彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「じゃあ、行ってくるね?」

「おう、自信持てよ!ますみが一番可愛いんだからなぁ~♪」





グッと親指を立てながら言うお姉ちゃんに、手を振った時だった。




タターン、タララ~♪




携帯が鳴る。




「ますみ、携帯切ってないのか?」

「あ、切るよ!誰よ・・・この時間はかけないでって、LINEで伝え・・・」




そこまで言って固まる。





(嘘。うそ、うそ、うそ・・・・!?)






薄いスマホ画面に表示された名前。

最軽量の携帯を重く感じる名前。





「りんどう、れん・・・!?」

「なに!?」


―凛道蓮―






ハッキリと表示されていた。





「凛道蓮からか!?」





お姉ちゃんも、ますみの携帯画面を見ながら叫ぶ。





「ますみ!?番号知らないんじゃないのか!?」

「し・・・知らない!?知らない!こんな・・!?」

「くそ!マコトみたいなパターンか!?ストーカーとか、最低だ!ますみ、かせ!あたしが出て、ハッキリと―!」

「ますみが出る!」





取り上げられそうになった携帯を、必死でかばう。
こういう時、いつもならお姉ちゃんに任せていたけど、それをさせなかった。



「ますみ!?」



当然のごとく驚くお姉ちゃんに言った。





「ますみが出て、話すから・・・!」

「平気なのか!?」

「ますみが話すの!」

「・・・わかった。その代わり、ヤバくなったら、いつでもお姉ちゃんに代われよ?」

「うん・・・」




強引にお姉ちゃんを説得する。

自分でも、どうしてそこまでしたのかわからない。

気づいた時には、電話の通話ボタンを押していた。





「も・・・もしもし・・・!?」




蓮君?蓮君なの?






〈ますみちゃん!やっと、声が聞けた!〉


「蓮君!?」




間違いない!

正真正銘本物の凛道蓮君だ!!






なぜか安堵したけど、同時に【疑問】がわいた。