彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「お姉ちゃんもそう思うよね?」

「・・・いいから、行きな。もう始まるんだから集中しなよ?。」


「嘘つき。」




ますみの質問に答えない、いじわるなお姉ちゃんに言った。




「お姉ちゃん・・・蓮君は、他の奴と同じって思ってないでしょう?」

「ばか!なに言ってやがんだ・・・!ますみを泣かした男だよ!?あたしの可愛い妹を泣かすのは全部クズだ。」





そう言ってくれるけどわかる。





「だったら、なんでいつもみたいに悪口言ってくれないの!?」





いつもだったら、気持ちが良いぐらいに言ってくれるのに。




「たっくんは、将来ハゲそうだったとか、正人は最初から金目当てだったとか、ケイトは男の方が偉いって思ってるウヌボレ屋だって!」





それなのに――――――――






「凛道だって最悪だよ。」






やっと言った一言が、それ。






「どう最悪なの?」

「ますみ?」





ハッキリしないお姉ちゃんにイライラする。




「具体的に言ってよ!蓮君、どこが最悪だった!?ますみの手を振り払ったよね!?」

「・・・そうだ。そうやって、拒んだんだ・・・」

「本当に?」

「ますみ?」




わからない。





彼は、ますみが男の体と知っていて、拒否していたの?

知らないで、身も心も女の子だと思って、拒否していたの?





(どっちよ、蓮君・・・!?)





だから許さない。

やっぱり、許せない。

腹の虫がおさまらない。

ここまでますみを苦しめるなんて、愛しくて、憎らしい・・・・!




(いつもみたいに、ポイ捨てにして、嫌いになって、忘れれば終わりなのに―――――!?)

「本当に・・・蓮君は・・・・」






ますみを、普通の女のことして見ていてくれたの?


今は、どう思ってるの?







「ますみ・・・」





震える肩を、お姉ちゃんが優しく抱いてくれた。





「マジで、ショーが始まるぞ?主役がそれでどうする?」

「はすみお姉ちゃん・・・」

「一番前の良い席で、親父たちと一緒に見てるからな?良い笑顔で決めろよ?」

「お姉ちゃん、ますみは―――」

「今は、モデルに専念しような?」

「うん・・・」





何も聞かないお姉ちゃん。

言わせようとしないお姉ちゃん。

どちらも、はすみお姉ちゃんの優しさだって、ますみにはわかってる。