彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




時刻はお昼を過ぎていた。

13階の部屋から急いで出る。

口をもごもごさせながら、ヤマトが家の鍵を閉める。




「あはんほぉ~じはんは・・・!」

「ヤマト!もの食べながら、しゃべらないでください!」

「ごっくん!!しゃーないやん!?腹減ってんねん!?凛こそ、それで足りるんかい!?」

「イライラでお腹いっぱいだから、足りますよっ!」





パンをむさぼる友達に、シルキロールの下、ウェダーインゼリーを吸いながら伝える。

ヤマトが受けた、ますみちゃん襲撃予告。

犯人とのやり取りについて、瑞希お兄ちゃんにもメールはした。





(本当は瑞希お兄ちゃんがいいけど~)





これ以上、瑞希お兄ちゃんのお仕事の邪魔はできない。





(なによりも、ますみちゃんのケースは特殊!これは、その方面を理解されてる方にお助け願うしかない!)




その判断で、あえて『あの人』に電話した

ヤマトのマンションで着がえを終え、エレベーターで下まで降りていた。

防犯カメラが壊れたままの正面玄関から外に飛び出せば―――――――







ギュルルルルルーン!!




『あの人』は来てくださった。




「凛ちゃん!!」

「モニカちゃん!!」





真っ赤なオープンカーが横付けしてきた。

乗っていたのは、薄い色の入ったサングラスに、中世的なスーツを着たモニカちゃん。




「2人共、乗って!」

「モニカちゃん!」

「うははははは!人生初のオープンカーやで~♪」




手招きされ、私は助手席に、ヤマトは後部座席に飛び乗る。

それに合わせてオープンカーが、急発進する。