時刻はお昼を過ぎていた。
13階の部屋から急いで出る。
口をもごもごさせながら、ヤマトが家の鍵を閉める。
「あはんほぉ~じはんは・・・!」
「ヤマト!もの食べながら、しゃべらないでください!」
「ごっくん!!しゃーないやん!?腹減ってんねん!?凛こそ、それで足りるんかい!?」
「イライラでお腹いっぱいだから、足りますよっ!」
パンをむさぼる友達に、シルキロールの下、ウェダーインゼリーを吸いながら伝える。
ヤマトが受けた、ますみちゃん襲撃予告。
犯人とのやり取りについて、瑞希お兄ちゃんにもメールはした。
(本当は瑞希お兄ちゃんがいいけど~)
これ以上、瑞希お兄ちゃんのお仕事の邪魔はできない。
(なによりも、ますみちゃんのケースは特殊!これは、その方面を理解されてる方にお助け願うしかない!)
その判断で、あえて『あの人』に電話した
ヤマトのマンションで着がえを終え、エレベーターで下まで降りていた。
防犯カメラが壊れたままの正面玄関から外に飛び出せば―――――――
ギュルルルルルーン!!
『あの人』は来てくださった。
「凛ちゃん!!」
「モニカちゃん!!」
真っ赤なオープンカーが横付けしてきた。
乗っていたのは、薄い色の入ったサングラスに、中世的なスーツを着たモニカちゃん。
「2人共、乗って!」
「モニカちゃん!」
「うははははは!人生初のオープンカーやで~♪」
手招きされ、私は助手席に、ヤマトは後部座席に飛び乗る。
それに合わせてオープンカーが、急発進する。


