彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「相手を下げることでしか、優位に立てないオスが、族のてっぺんを取れると思うなっ!!」

「うはっ!?耳元で叫ばんといてぇ~」

「うるせぇ!騙された、騙されたって、しつけーんだよ!俺が龍星軍の頭である以上、蛇の目だろうが何だろうか、好き勝手出来ねぇ!片淵ぃ!!なぜかわかるか・・・!?」

〈な、なんだってんだよ!?〉




ブツン!




(こいつといい、蛇塚と言い、そこまで私に言わせなきゃわからないって言うの!?)




「わからねぇなら、耳の通りをよくして家から聞きやがれ!!それはなぁー!」

「あ。あかんで~凛!ゆーても、無駄や!無駄!!」

「ああん!?んだ、そりゃ!?ヤマト!?」

「きれてるやん!」

「そうだよ!?俺はキレてんだ!?話、聞いててわかるだろう!?」

「それもやけど~こっちもや!」





受話器を持つ私の手を指さしながら、間の抜けるような声でヤマトは言った。






「お金が足りんで、電話が切れてるで?」

「え?」



ツーツーツー・・・・・





言われてみれば、耳に届くのは機械的な音だけ。





「ああああああ!?話の途中で切っちゃった!?」

「せやから、切れてるゆ~たヤン?」



〔★電波もきれていた★〕






「どうしよう、ヤマト!?まだ、離したりないし、聞き足りないのに!?」

「うはははは!しゃーないやん!凛の場合は、切れちゃったやでぇ~!?わしもしたから、気にするなや~!」

「違うよ!?ヤマトは自主的に切ったけど、僕は自動的に切れたんだ!?」

「うはははは!ややこしいのぉ~!結果は同じ時やん?」

「そうだよ!結果的には、ヤマトと同じことしちゃったんだよ・・・!!」



不覚!

これが、携帯に慣れてしまった世代だからこその失態・・・!!



〔★凛はダメージを受けた★〕