(なによ・・・相手はあいつなわけ?)
「蛇かマムシか、わかったもんじゃねぇな、片淵セイヤ?蛇の目は暇なのか?」
〈ははは!あの時はよくも、やってくれたな・・・!?〉
相手は、しつこい蛇塚のマブダチだった。
仲良しというだけあって、あれだけやられても、リベンジしてくるところがすごいと思う。
〈普通の奴なら、立ち直れないぐれービビるだろうが、俺は違う!蛇塚や田渕組長を凹ませたぐれーで、調子に乗るなよ!〉
(やっぱり、アイツらか~)
ポケットに手を入れてボタンを押す。
「で?蛇塚の馬鹿みたいに、俺になんかするって?ますみになにした?」
一緒に話を聞いているヤマトに、ポケットの中身を差し出す。
それを見て、口元をニンマリさせながら受け取るヤマト。
私に見えるように、凛道蓮の携帯のアドレスをクリックする。
それを見ながら私は聞いた。
「ますみに何した?捨てられたミミズのくせに。」
〈ざけんな!あいつが男だってわかってたら、鑑別入る前に殺すか、縁切るかしてる!〉
「はすみさんが聞けば、ひき殺されるぞ?」
蛇の目と電話をしつつ、身振り手振りでヤマトに指示する。
その通りにするヤマト。
それで、こちら側の手は打てた。
「蛇塚は知ってんのか?可愛いマブダチの暴走を?」
〈今日、桃山女学院で制服のファッションショーがあるのは知ってるな?〉
「あ?」
急に変わる話題。
質問を無視されたのにムカついたけど、何かあると思ったので黙って聞いた。
〈桃山女学院は、4年に一度、制服を新しく変える。〉
「オリンピックですね。」
そっけない口調で、警戒しながらしゃべる。
これに相手は大笑いをする。


