彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「冗談や!つまりな!ハニーの命が惜しいなら、凛と電話させっちゅーねん!」

「え!?どうして僕が、ヤマトの新しい彼氏と話しをしなきゃダメなの!?」

「うう・・・!わかってたんや!ハニーも凛に惚れてもーてるのは・・・!ホンマ、なにしてくれてんねん!?」




情けない声を出しながら、私の両肩をつかむ元気な関西人。

といっても、さっきまで陽気じゃない。

落ち込んでいるのが、なげいてるのがわかったので、こちらもそれなりの対応をした。





「ええ!?僕は何もしてないよ!?とりあえず・・・ごめん。」

「わーとるわ!凛は悪くないねん!悪いのは、彼氏のわしを差し置いて、凛を忘れられないハニーの新しい彼氏気取りの男が、凛に苦情を言いに来た件や!」

「あのさ、時間がないから学校を出てから聞いてもいいですか?あと、君のポジションは『元カレ』だからね?」

「なんでやねん!?『元カレ』を経て、『ニュー彼氏』になる可能性もあるやん!?」

「結局、なんで俺を引き留めてんだよ・・・!?」

「い、いたいたい・・・!すんまへん・・・!」




時間がない時に話しかけられ、イラッとしたのもあって、ヤマトの両頬をつねる。

これに相手は、素直に謝りながら言った。




「その~わし、つい頭にきてもーて!『凛と話をさせんとハニーがどうなってええんか!?』みたいなこと言うから、『おどれと話しさせるぐらいなら、わしが自力でハニーの愛を取り戻すから二度とかけくるなボケカス!』ゆーて、電話切ったんやけど~気になって。」

「自分で切っておいて、気にしてるんですか?」

「しゃーないやん!ハニーやのうて、ホンマは『ますみちゃんの命』にかかわることやって叫んだのを、うっかり切ってもーたんやもん!」

「え~?それはさすがに・・・は?」




適当にうなずいていた体が固まる。





「今なんて?」

「せやから、わしのハニーより、ますみちゃんが危険なポジションにいるみたいやねん。」

「ばっきゃろぉぉぉぉ!!」

「あほ!そんな大声出したら、人が~!?」

「言ってる場合か!?」


バキ!!


「ぐは!?」





本日2度目のストレートパンチ。

今度は、ツッコミも含めて顔面に入れた。



〔★許される一撃だ★〕