「冗談や!つまりな!ハニーの命が惜しいなら、凛と電話させっちゅーねん!」
「え!?どうして僕が、ヤマトの新しい彼氏と話しをしなきゃダメなの!?」
「うう・・・!わかってたんや!ハニーも凛に惚れてもーてるのは・・・!ホンマ、なにしてくれてんねん!?」
情けない声を出しながら、私の両肩をつかむ元気な関西人。
といっても、さっきまで陽気じゃない。
落ち込んでいるのが、なげいてるのがわかったので、こちらもそれなりの対応をした。
「ええ!?僕は何もしてないよ!?とりあえず・・・ごめん。」
「わーとるわ!凛は悪くないねん!悪いのは、彼氏のわしを差し置いて、凛を忘れられないハニーの新しい彼氏気取りの男が、凛に苦情を言いに来た件や!」
「あのさ、時間がないから学校を出てから聞いてもいいですか?あと、君のポジションは『元カレ』だからね?」
「なんでやねん!?『元カレ』を経て、『ニュー彼氏』になる可能性もあるやん!?」
「結局、なんで俺を引き留めてんだよ・・・!?」
「い、いたいたい・・・!すんまへん・・・!」
時間がない時に話しかけられ、イラッとしたのもあって、ヤマトの両頬をつねる。
これに相手は、素直に謝りながら言った。
「その~わし、つい頭にきてもーて!『凛と話をさせんとハニーがどうなってええんか!?』みたいなこと言うから、『おどれと話しさせるぐらいなら、わしが自力でハニーの愛を取り戻すから二度とかけくるなボケカス!』ゆーて、電話切ったんやけど~気になって。」
「自分で切っておいて、気にしてるんですか?」
「しゃーないやん!ハニーやのうて、ホンマは『ますみちゃんの命』にかかわることやって叫んだのを、うっかり切ってもーたんやもん!」
「え~?それはさすがに・・・は?」
適当にうなずいていた体が固まる。
「今なんて?」
「せやから、わしのハニーより、ますみちゃんが危険なポジションにいるみたいやねん。」
「ばっきゃろぉぉぉぉ!!」
「あほ!そんな大声出したら、人が~!?」
「言ってる場合か!?」
バキ!!
「ぐは!?」
本日2度目のストレートパンチ。
今度は、ツッコミも含めて顔面に入れた。
〔★許される一撃だ★〕


