彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)






イライラする。

こんな気持ちで、テストを受けるのは最悪。

出来た解答の見直しをするが、落ち着いてできない。

こんなにあせって解いたのだから・・・漢文が一番悪い点数かもしれない。




「見てよ、菅原の奴・・・」

「すっげー泣きそうなんですけど~」

「ルノアが、底辺係りに指名したじゃんかー?


「そこ、静かにしなさい。」




事なかれ主義な先生は、会話の内容なんて注意しない。

声を出しているから注意しただけ。

しかし、それはどうでもいい。

私が、イライラしてるのはそこじゃない。





(ますみちゃんの学校に終業式に間に合わせないと!)






急いで、カバンを持って速足で飛び出せばいい。


チャイムが鳴る。

テストが回収される。


教師が退出する。





(今だ!)





カバンを掴んで一歩踏み出したら。



ガッ!?


「きゃあ!?」




油断していた。最近なにもなかったので、気が抜けていた。




ドサッ!

「うわ!菅原さんがこけたんですけど~」

「中山、わざとじゃねぇの~」

「そんなわけないじゃんか!げえー見たくもねぇ、ババアのパンツ見ちゃったよー!」

「ぎゃはははは!」

「ばーばパン!ばーばパン!!」


(こいつ凛道蓮で、会ったら覚えてろよ・・・・!!)




あと、普通のプリントパンツよっ!!




ムカつきつつも、起き上がる。

こけそうになりながら、教室を飛び出す。





「逃げてやんの~!!」




爆笑していたがどうでもいい。

私には、笑っている暇はない。

最低男子の中山と、いじめっ子である鳥海と難波の声にムカついたが、今はそれどころじゃない。


全力で廊下を走る。



「おい、そこの女子生徒!走るな!!」



教師が怒鳴った気がしたが、無視をした。




(くそ!早く行かないと、また渕上達にからまれちゃうよ!)




夜店でも、ロクでもないことしかなかったのに!