両手にビニール袋を下げ、良いにおいを漂わせている。
「よぉ、遅かったな、五十嵐。」
「うはははは!すんまへん!安売りを狙っとったんで~♪お、帰っとったか、凛!?ただいまぁ~!飯、こうてきたから食うかー!?」
「あはは・・・・どーりで、良いにおいがするわけだね、おかえりなさい・・・!」
「牛丼と、ステーキ丼と、しゃぶしゃぶの小鍋に、豚キムドンと、焼き鳥こうてきたんや!」
「全部、お肉ばっかりですね!?」
「うはははは!野菜ジュースがあるで~!?」
〔★メインが肉なのには変わりない★〕
「お前も、皇助同様に肉食系だなぁ~?」
「うははははは!照れますやん、瑞希はん!」
「つーか、なんか、さっぱりしてねぇーか?なぁ、凛?」
「あ、本当だ・・・ヤマトからいい香りが・・・?」
「うはははは!わかりますぅ~!」
瑞希お兄ちゃんの指摘を受け、ヤマトから発せられる肉類以外のにおいに気づく。
これにヤマトは、いつもの調子で言った。
「銭湯帰りやねん!」
「銭湯?」
「お風呂に入ってきたの、ヤマト!?」
「家風呂があるのにか?」
「そこなんですわぁ~!!」
瑞希お兄ちゃんの問いに、大爆笑しながらサングラスの関西人は言った。
「うちの風呂、壊れてるねん!」
「こ・・・・!?」
(壊れてるだとぉぉぉぉぉ!!?)
「こ、壊れてるって、使えないんですか!?」
「せやねん!もぉ~勘弁してほしいわ!家賃安くても、高くつくわー!」
「ホント、いろいろ危ないマンションですね!?」
〔★安全面で心配だ★〕
「マジか!?俺あやうく、入りかけたぜ!」
「うはははは!お湯はもちろん、水も出-へんから、セーフでしたなぁ~?」
「ホントだぜ~なぁ、凛?」
「はい・・・・!」
(さようなら、大人のラブロマンス・・・・!)
やっぱり、下心を持つのは良くないと思った凛道蓮(菅原凛)15歳でした。
〔★セクシーはお預けとなった★〕


