彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



両手にビニール袋を下げ、良いにおいを漂わせている。




「よぉ、遅かったな、五十嵐。」

「うはははは!すんまへん!安売りを狙っとったんで~♪お、帰っとったか、凛!?ただいまぁ~!飯、こうてきたから食うかー!?」

「あはは・・・・どーりで、良いにおいがするわけだね、おかえりなさい・・・!」

「牛丼と、ステーキ丼と、しゃぶしゃぶの小鍋に、豚キムドンと、焼き鳥こうてきたんや!」

「全部、お肉ばっかりですね!?」

「うはははは!野菜ジュースがあるで~!?」



〔★メインが肉なのには変わりない★〕



「お前も、皇助同様に肉食系だなぁ~?」

「うははははは!照れますやん、瑞希はん!」

「つーか、なんか、さっぱりしてねぇーか?なぁ、凛?」

「あ、本当だ・・・ヤマトからいい香りが・・・?」

「うはははは!わかりますぅ~!」





瑞希お兄ちゃんの指摘を受け、ヤマトから発せられる肉類以外のにおいに気づく。

これにヤマトは、いつもの調子で言った。






「銭湯帰りやねん!」

「銭湯?」

「お風呂に入ってきたの、ヤマト!?」

「家風呂があるのにか?」

「そこなんですわぁ~!!」





瑞希お兄ちゃんの問いに、大爆笑しながらサングラスの関西人は言った。






「うちの風呂、壊れてるねん!」

「こ・・・・!?」



(壊れてるだとぉぉぉぉぉ!!?)



「こ、壊れてるって、使えないんですか!?」

「せやねん!もぉ~勘弁してほしいわ!家賃安くても、高くつくわー!」

「ホント、いろいろ危ないマンションですね!?」



〔★安全面で心配だ★〕




「マジか!?俺あやうく、入りかけたぜ!」

「うはははは!お湯はもちろん、水も出-へんから、セーフでしたなぁ~?」

「ホントだぜ~なぁ、凛?」

「はい・・・・!」




(さようなら、大人のラブロマンス・・・・!)




やっぱり、下心を持つのは良くないと思った凛道蓮(菅原凛)15歳でした。




〔★セクシーはお預けとなった★〕