彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「そら、ひどいのぉ~!?」

「ひどいだ!?ムカつくんだよっ!!」

「うははははは!」



ドア越しに怒鳴れば、相手は苦笑いした。

ヤマトのマンションで着替えていた。



「ホント!凛道蓮の服を、移動させておいてよかったわ!」

「ほんまやねー!着替えてる場面を盗撮されとったら~洒落にならんわ!」

「家じゃ凛道蓮に着替えませんよ!ただ、部屋から抜け出す時と、瑞希お兄ちゃんからの連絡がきてないかチェックできなくなったわ!会話さえ、出来ないでしょうねっ!!」

「はぁ~金を持っとるやつは強いのぉ~!」



胸を抑え、その上からアンダーシャツを着る。



「けど、渕上ルノアは、カンナはんには弱いんやろー!?相談するか~!?」

「『菅原凛』でか!?『凛道蓮』でか!?出来るわけないでしょう!?」

「そない、怒るなやー!煮干し食うか!?」

「何か飲み物ください!」





ズボンをはいて、チヤックをあげる。

ドアを開ける。





「こっちは、ただでさえ、ますみちゃん問題でムカついてるのに~!」

「ほれ、牛乳や!背が伸びるで?」

「イライラを抑えるんでしょう!?」

「わはははは!カルシウムたっぷりやからなぁ~」




一気飲みする。

プハッと息を吐く。




「で?今日はバンダナか?マスクかいな?」

「シルキロール!!これが一番安全で動きやすい!」

「せやな~どの道、バトルは避けられへんなぁ~」

「あと、瑞希お兄ちゃんからの贈り物だからね!そういうわけですから、瑞希お兄ちゃんのところへ行ってきます。」

「え!?わしに勉強を教えてくれるとちゃうんかい!?」

「テストどころじゃないですよ!一刻も早く癒されたいっ!!」

「瑞希はん、仕事やで?」

「もちろん職場に行くんですよ!お金も払ってお給料に貢献してくるんです!」

「つまり、わしのとこに来たのは着替えるためかい?」

「帰る時は電話するのでよろしく!!」

「うはははは!まぁ、おきばりやす~」

「あ、これ。着がえのお礼に用意した漢文のテスト対策まとめ。」

「さすが総長!!いろいろ、気をつけなはれや~!いってらっしゃーい!」




万歳しながら見送るヤマトに手を振って部屋からでる。

マンションの非常階段からゆっくり降りる。

正面玄関の防犯カメラが直ったからこちらを使う。





「その代わり、今度は非常階段にある防犯カメラが壊れるとは・・・・」



大丈夫なの、ここのマンション?



〔★自分の心配だけした方が良い★〕