引き上げた敵のことを、両親をひたすら褒めていた。
「凛たら、渕上財閥の御嬢さんと仲良しなんて!えらいわよ、凛♪」
「ああ!おかげで、超お得先にいらっしゃる叔父である専務さんから食事に誘われたよ!公私も含めて、今後も付き合っていきたいと言われたぞ!よくやった、凛!」
「そう・・・・。」
「やっぱり、凛をあゆみが丘学園に入れて良かったわね!」
「ああ!正解だった!これでうちも完全な勝ち組だな!」
「ねぇ、お父さん、お母さん。」
私をそっちの気で話す両親に聞いた。
「嬉しそうだね。」
「当たり前でしょう?凛だって、良いお友達が出来て嬉しいんじゃない?」
「本当にそう思うの!?」
即答で、良いことだと帰す両親にカッとなる。
怒りを覚える。
「私が嬉しそうに見えるの・・・!?」
「凛?」
(言わないとわからないの?私が、学校でどんな目にあってるか―――――――)
「あのね――――――!」
「凛、いい加減にしないか!」
私の告白をお父さんがさえぎる。
「お母さんから聞いたが、部屋を汚くしていた凛が悪いんだぞ。」
「なに言ってるの、お父さん!?」
(なんで、そんなとんちんかんな話をするの!?)
ギロッとにらめば、ギョッとしたお父さんが話題を変えた。
「お・・・おいおい、言ったのはお母さんだぞ?」
「まぁ!?あなた、都合が悪くなると、いつもそうやって人のせいにして!」
「娘の部屋を片付けてやるぐらい、母親なら当然だろう?」
「そーねぇ~お父さんに部屋の中の物を触られたら、思春期の子供は嫌だものね!どうせしないし。」
「おい、最後のは一言多いぞ!?」
またはじまった。
(付き合いきれるか!!)
これ以上一緒にいても、ロクなことにならないと経験上でわかってる。
だから、持っていたはしをおいて手を合わせた。
「ご馳走様。」
「凛、もう食べないの?」
「明日テストだから。」
「じゃあ、夜食を持って行くわね。」
「うん。11時ごろに持ってきて。」
「はいはい、時間指定ね。」
(やってくれるじゃねぇか・・・・!?)
自然と乱暴に開け閉めした部屋のドア。
外から注意される声がしたが無視した。


