彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「あんたのババアは2人に任せて、あたしは『凛ちゃんに頼まれた経済学のプリントだけ渡してきます~』って言ってきたの。」

「何が狙いですか・・・!?」

「格差社会ってわかってる?前は高千穂に邪魔されたけど・・・」



そう言って笑う渕上は、学校で見るいじめっ子の顔。



「うちの学校のカースト制度はわかってるよね?」

「カースト?」

「あんたのお父さん、うちの叔父に嫌われると困るだろうね~」

「お父さんは関係ないわ!」

「だったら、クラス全員分もコピーしな!」




そう言いながら、テーブルの上にドカッと座る行儀の悪い女。




「あんたに拒否権はないよ?両親を失業させたくないでしょう?」



(こいつ、マジで頭の悪い馬鹿だな・・・!)




思わず、『凛道蓮モード』になりかけたけど・・・・



「それでお父さんや・・・お母さんに何もしないなら。」





気持ちを抑えて、『菅原凛』で我慢する。

これに相手は、爪の先を見ながら笑う。




「もちろんよ。これから、凛ちゃんはあたし達のテスト当番だもん。」

「テスト当番?」

「レディースしてると、勉強する時間短くてさ。遊びたいし、お金使いたいし、楽しい時間を減らしたくないの。でも、凛ちゃんがいれば大丈夫。」



キレイにネイルされた指を見ながら敵は言った。



「夏休み明けのテストも、中間も、期末も、みーんな、クラス全員分のテスト範囲の問題集作ってくれるもんね?」

「なぜ私が!?」

「マキちゃんが言ってたよぉ~凛ちゃんのテスト対策ノートは、問題集にしたいぐらいだって。」

「なっ!?」

「もちろん、凛ちゃんが好意でするから費用もそっち持ちだよね~いいわ、友情って!」



そう言って口元だけで笑うと、満足そうに手を差し出す。



「言っとくけど、お前のヤマカンが外れたら、いじめるぐらいじゃすまないからな?親孝行したいなら、大人しく奴隷しとけ。」





堂々と言う相手に、開いた口がふさがらなかった。