「なんで、あんな嘘をつくの?部屋が汚いなんて?」
「嘘じゃないよ!てか、どうして勝手に家にあげちゃったの?」
「なんて言い方を!聞えたらどうするの!?お友達になんてこと言うの!?」
「お母さん、私、リビングの方が良い。」
「ルノアちゃんは、あなたの部屋が良いと言ってるのよ?」
「お母さん、どっちの味方なの?私、お母さんの子供だよね?」
「だからこそ言ってるのよ?」
痛いぐらいに私の両肩を掴むと、怖い顔で言った。
「相手はあの渕上財閥のお嬢様よ。理事長を務められ、財界も芸能界でも活躍されて、政界とも・・・お父さんの階者の大事な取引先なのよ。」
「お父さんの!?」
「そうよ!せっかく、好かれてるのに馬鹿な真似しないで。」
馬鹿な真似。
「私の言ってることが、馬鹿だって言うの?」
「そんなに汚れたなかったじゃない、凛の部屋?」
「は?」
汚れてなかった。
「あなたが帰ってなかったから、リビングに通したけど・・・お部屋で待っていいとは言ってたんでしょう?」
「そんなことー・・・・」
「あの、ちょっといいですか?」
甘ったるい声。
母の背後に奴はいた。
「あら、ルノアちゃん、ごめんね。今、凛に部屋に案内するように~」
「いいんです。なんか~無理言っちゃったみたいで、今日は帰ります。」
「「え!?」」
〔★ルノアの帰宅報告★〕
〔★凛は喜んだ、母は凹んだ★〕
「凛のことは気にしなくていいのよ?引っ込み思案で~」
「お母さん!」
「ねぇねぇ、凛ちゃん。帰る前にコピーさせてもらっていい?」
「コピー?」
ニコニコしている渕上の背後から、取り巻の1匹が調子の良い笑顔で言ってくる。
これに、困った笑顔を作りながら渕上が言う。
「だめよ、さやかちゃん。古文のノートをきちんと、とらないあなたが悪いんだから。」
「あら、構いませんよ。凛、せっかくだから、みんなの分もコピーしてあげなさい。」
「お母さん!?」
「それぐらいしてあげなさい。もう帰るって言うし・・・お友達でしょう?」
「・・・わかった。」
それで追い払えるなら、安いもんだ。
プリンターのある部屋へと向かう。
渋々だけど、自分の部屋に入ってドアを閉めたんだけど・・・・
ガッ!
「え!?」
閉まりかけたドアに白い足が挟まる。
「へぇーこれで汚いの?」
「っ!?」
そう言いながら、強引に押し入ってきたのは―――――――
「渕上、さん!?」
「『なんで?』って、顔してるね?」
驚く私を見ながら楽しそうに言う敵。


