彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「なんで、あんな嘘をつくの?部屋が汚いなんて?」

「嘘じゃないよ!てか、どうして勝手に家にあげちゃったの?」

「なんて言い方を!聞えたらどうするの!?お友達になんてこと言うの!?」

「お母さん、私、リビングの方が良い。」

「ルノアちゃんは、あなたの部屋が良いと言ってるのよ?」

「お母さん、どっちの味方なの?私、お母さんの子供だよね?」

「だからこそ言ってるのよ?」




痛いぐらいに私の両肩を掴むと、怖い顔で言った。




「相手はあの渕上財閥のお嬢様よ。理事長を務められ、財界も芸能界でも活躍されて、政界とも・・・お父さんの階者の大事な取引先なのよ。」

「お父さんの!?」

「そうよ!せっかく、好かれてるのに馬鹿な真似しないで。」







馬鹿な真似。







「私の言ってることが、馬鹿だって言うの?」

「そんなに汚れたなかったじゃない、凛の部屋?」

「は?」




汚れてなかった。




「あなたが帰ってなかったから、リビングに通したけど・・・お部屋で待っていいとは言ってたんでしょう?」

「そんなことー・・・・」



「あの、ちょっといいですか?」





甘ったるい声。

母の背後に奴はいた。




「あら、ルノアちゃん、ごめんね。今、凛に部屋に案内するように~」

「いいんです。なんか~無理言っちゃったみたいで、今日は帰ります。」

「「え!?」」



〔★ルノアの帰宅報告★〕
〔★凛は喜んだ、母は凹んだ★〕





「凛のことは気にしなくていいのよ?引っ込み思案で~」

「お母さん!」

「ねぇねぇ、凛ちゃん。帰る前にコピーさせてもらっていい?」

「コピー?」




ニコニコしている渕上の背後から、取り巻の1匹が調子の良い笑顔で言ってくる。

これに、困った笑顔を作りながら渕上が言う。



「だめよ、さやかちゃん。古文のノートをきちんと、とらないあなたが悪いんだから。」

「あら、構いませんよ。凛、せっかくだから、みんなの分もコピーしてあげなさい。」

「お母さん!?」

「それぐらいしてあげなさい。もう帰るって言うし・・・お友達でしょう?」

「・・・わかった。」



それで追い払えるなら、安いもんだ。

プリンターのある部屋へと向かう。



渋々だけど、自分の部屋に入ってドアを閉めたんだけど・・・・




ガッ!


「え!?」




閉まりかけたドアに白い足が挟まる。





「へぇーこれで汚いの?」

「っ!?」






そう言いながら、強引に押し入ってきたのは―――――――





「渕上、さん!?」

「『なんで?』って、顔してるね?」





驚く私を見ながら楽しそうに言う敵。