彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




お母さんは、すごく上機嫌だった。



「びっくりしたわ~凛が渕上財閥の御嬢さんとお友達なんて。」

「同じクラスなので、親しくなるのは当然ですよ、おばさま。」




母が嫌いそうな派手な服装なのに、母は嫌な顔しない。




「私、勉強苦手で・・・どうしても、おしゃれにばっかり気が行っちゃって。」

「あら、年頃だとそうじゃないかしら~?うちの凛はまだ興味なくてね~」




おいおい、必要ないって言ってたの誰ですか、お母さん。


手土産の高級ケーキに、渕上グループの優待券・・・




(まさか・・・買収されたわけじゃないよね、お母さん?)



「凛ちゃんには、いつも勉強を教えてもらっていて。つい、頼っちゃうんです。」



それ違う。

頼ってたのは、お前のクズ彼氏だろう!?



「だったら、遠慮しないで聞いてやって。凛、教え方も上手だから~あらやだ、親ばか出しちゃったわね。」

「そんなことないです。良いお母さんで、うらやましいよね、めぐみちゃん、さやかちゃん?」

「うんうん!凛ちゃん、みんなに平等だもんね~」

「あたしら、超大好きですもん!」




(こいつら・・・何しに来たんだ。)




リビングでお茶を囲むこと20分。



「いけない!すっかり、勉強の邪魔になったわねぇ~」

「凛、お部屋にルノアちゃん達案内しなさい。」

「はあ!?私の部屋!?」

「行きたいなぁ、凛ちゃんの部屋!」




こいつら!私の部屋を荒らしに来たの!?





(ヤバいな・・・部屋には、凛道蓮セットがまだあるというのに・・・!)





ある程度は、瑞希お兄ちゃんの家の凛道蓮の部屋に移動させた。

ヤマトが提供してくれた部屋にも持って行った。

しかし、男物の服はまだある。





(なにより、密室で4人きりになりたくない!!)






「だ、だめ!私の部屋は!!」

「どうしたの、凛?」

「テストの追い込みで、散らかってて~!

「え~気にしないよ。ねぇ、ルノア!」

「フッチーの方が汚れてそう。」

「やめてよ、めぐちゃんったら。凛ちゃん、私達友達じゃない?気にしないよ?」

「なっ!?」



(誰が友達だ!?)



「いや、本当にダメですから!絶対に絶対に汚いですから!」

「え?だめなの・・・?」

「綺麗好きだと思ったのに・・・そこまでひどいの?」

「それとも、ルノアのこと嫌い?」

「凛!」




名を呼ばれ、腕をつかまれる。





「ちょっと来なさい。」

「お母さん!?」




同時にリビングから廊下へ連れ出される。