彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



人に見られないようにヤマトと別れ、平静をよそおいながら帰宅する。

渕上達が、仲間のヤンキーだかわからない連中を使い、私を観察しているのはヤマト経由で知っていた。




(それだけでも不快なのに、後藤先生まで・・・・)



直接関わりあいがないからわからないけど、ヤマトからわかる範囲で教えてもらった。

まだ教師になりたての新米らしい。

正確は、優しくて、穏やかで、真面目だと言う。

同僚との付き合いはもちろん、生徒からも慕われているので、普通に良い人なのだろう。




(そうなると・・・私のことを心配するのは『先生として普通』なんでしょうね。)




最近やっと、1人でいることに慣れてきた。

夏休みが近いことも、気持ちを楽にしてるのだと思う。

だからこそ、怖いのだ。





(夏休みが終ったあと、私はきちんと学校に行けるのかな・・・)





不登校が増えるのが夏休み明けだとテレビでやってた。

学校を休むことは出来ない。

なんのために、あゆみが丘学園に来たのかわからなくなる。

テストと出席日数と、内申点は・・・・あきらめたにしても、良い大学には進学したい。

両親のためにも、そうすることが罪滅ぼしだけど・・・・




―凛は悪くない!親が悪いだろう!?―




(瑞希お兄ちゃんのところに行っちゃおうかな・・・)


何もかも捨てて、逃げ込んでしまおうか?

瑞希お兄ちゃんなら、私の話を聞いてくれる。





(会いたいな・・・・瑞希お兄ちゃん・・・・)





今『フェリチータ』に行けば、間違いなく会える。




(でもー・・・・・・・・)




同時に、カンナさん達もいるとヤマトは言っていた。