彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




下校前、第2理科実験室に寄った。



「おっ!凛のヤマが当たったで~おおきにな、総長!」

「どういたしまして。できれば、『菅原さん』と呼んでくれ、五十嵐君?」



人気のない第2理科実験室は、龍星軍である凛道蓮と五十嵐ヤマトのたまり場になっていた。



「なんや、けったいな顔して!いじめかー!?」

「それ以外ありますか?答え書き込む前に、勝手に人の答案用紙を決めて落書きして!」

「はぁ~テストのストレスをぶつけられとんか!?ひまやのぉ~!」

「まったくだ!俺らもあやかりてぇぜ・・・・!」



教だんの後ろに座り込んでいるヤマトの隣に、私もドカッと腰を下ろした。




「いやー凛がミニスカでなくてよかったわ!見えてまうで~!?」

「菅原さんだ、五十嵐君。それで・・・ちょっと聞きたいんだが・・・」

「わしも、明日の古文のことを聞きたかったんや!」

「ちゃんと教えるから、僕の質問を優先してくれ!」

「うははは!わーとるで!『弁才天』ともめたことやろう~?」

「じゃあ、話が早いね?」

「なんや、カンナはんや五分刈り君はわかるけど、えんなんとか君も電話してきてのぉ~!」

「怒ってた?」

「巻き舌で、ようわからへんかった!」

「怒ってるじゃないですか!?」




〔★不機嫌決定だ★〕



「そーとも言うかの~うはははは!わしが頼まれたのは、『今夜、凛をフェリチータに連れて来い』や!」

「無理です。明日は経済学のテストもあるのに。」

「せやろ!?だからわしも、そうお断りしたんや!」

「はあ!?僕があゆみが丘学園の生徒だって言ったのか!?」

「はあ~?連れてくるわしが、テストで、いっぱいいっぱいやって言っただけやでー?」

「ああ、誘導する面で無理と言ったんですね・・・」



それなら納得。



(テスト期間であるのは、東山高校も同じはずなんだけど~)



真面目にテストを受けないとか、ありえないよ。



〔★ヤンキーならありえる★〕