―ガリ勉ばい菌 菅原凛用!!-
鉛筆で、答案いっぱいに書かれていた。
下品な落書きまで書き込まれてる。
一番上だけ、そう書かれていた。
「クスクス・・・早く回してくれない?」
「遅い!迷惑よ~菅原さん?」
「俺らのテスト時間なくなるだろう、ドブ~ス。」
無言で、私の名前が書かれた答案を取って後ろに回した。
「汚っ!汚れを吹き飛ばさなきゃ~フーフー!三秒ルールだもんね~♪」
といいながら、後ろの女子が答案に息を吹きかける。
(ホント、最低・・・・)
これで2回目。
やられたのは、家庭科と・・・これから受ける保健体育のテスト。
数学や英語と違って、親に見せる必要がそれほどない。
だから、こうやって嫌がらせをする。
先生達も、気づいているだろうに何も言わない。
前の席の子が走り書きをして、いるのに気づかないはずないのに。
私に向けられた悪意を、私が拒むことは出来ない。
菅原凛とかかれた落書きの答案用紙を取って後ろに回すしかない。
鉛筆だから消しゴムで消せばいい。
答案用紙が灰色に汚れるが、肩は残るけど、答えを書くのに問題はない。
周りから視線を感じるが無視する。
きっとにやけ顔で、私の反応を見ているんだ。
集中できず、困る姿を望んでいる。
だから、会えて困った顔でテストを受ける。
そうしなければ、当分箱の嫌がらせだけで済む。
奴らが飽きるまで、悲しんでいる演技をすればいい。
(これは・・・・演技なんだから・・・・)
傷ついてないわけじゃない。
だけど、負けたくはない。
―いつでも俺を頼れよ、凛?―
まだ、瑞希お兄ちゃんに頼るわけにはいかないから。


