彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




はすみさんに襲われた翌日。

瑞希お兄ちゃんの予想は当たっていた。





「聞いたか、龍星軍と『弁才天』の争い!?」

「サラスバティーが勝ち逃げしたらしいぜ!?」

「マジかよ!俺、凛道さんならなんかすると思ったのによぉ~」

「やっぱ、女には弱いのかぁー?噂じゃ、鬼姫にも頭上がらないって言うしよぉ~」

「うわぁーイメージダウンだぜ、凛道蓮!!」

「女にしっぽ巻くなんて、凛道もたいしたことないなー?」




テスト直前の休み時間、クラスメートの話題は龍星軍と弁才天の話題で盛り上がっていた。

今まで、凛道さんと呼んで噂していた男子達が呼び捨てで私の名を呼んでいる。

それだけで世間が、どれだけ私を見下しているかわかった。




(この調子だと、カンナさんにも伝わってるよねー?)




瑞希お兄ちゃん達の家から出た後、怖くて凛道蓮用の携帯の電源は切っていた。



(というか、伝わってるから・・・・・彼がかけてきたんだよね・・・・)



可児君でも、ヤマトでもない第三者。

今朝、瑞希お兄ちゃんからのメールと電話のチェックのために起動させた直後、その人物から着信がきた。






「う!?円城寺君!?」






今日まで、1度も電話なんてしてこなかった人からの着信。

10回を超えてもなり続ける電話を私はきった。

朝から縁起が悪いと思い電源を落とてきたのだ。


(おかげで、瑞希お兄ちゃんからのメールと電話チェックが出来ない・・・)



〔★凛は着信をキャンセルした★〕



あの円城寺君がかけてきたんだから、カンナさんや可児君も・・・・




「全員席につきなさい!答案を配りますよ。」


今週で期末テストは終わる。

(それまでに、なんとかますみちゃんと話し合いをしないと・・・・)


そんな思いで、まわってきた紙を見て、顔がゆがみそうになる。