「大事なことだから、2度も言うのよ、凛ちゃん。一之瀬はすみは、ますみっていう『妹』を溺愛してるの最強レディース総長なんだから。」
「え?」
「体は男でも、心が女という妹を可愛がるお姉ちゃん!それは両親共々同じなのよね~」
「ええ!?」
「日本で性転換手術をするのって難しいのよ。審査とか、古い考えが根強いからね~」
「確かに・・・」
「でも、一之瀬家は違うの!全面的にバックアップしてる。両親は周囲にも、はすみもますみも、仲良しの『姉妹』として紹介してるわ。自慢の娘だってね。」
「めずらしいですね・・・」
「めずらしいわよぉ~素直に子供の意見を尊重する親って!噂じゃ・・・このまま桃山女学院の大学まで進学させるけど、条件が整ったら海外留学させるんですって。」
「海外留学、ですか?」
「表向きは語学留学だけど、実際は性転換のための手術よ。日本国籍じゃ、二十歳を過ぎんないと出来ないからね。」
「なっ!?そこまで本気で・・・!?」
「するでしょうね~ますみちゃんは、女の子なのよ?女の体になるのは当然だし、戸籍だって女性に変えるわ。なんせ両親は、可愛い愛娘の願いは叶えるだけの愛情と財力を持つお金持ちだからね~」
「はすみさん・・・僕がますみちゃんを泣かせたと怒ってましたが?」
「毎回そうらしいわよ。『弁才天』の先々代とあたしらが同期でねー11代目が言うには、『13代目総長の妹は、本当は男だけど、13代目は女の子として可愛がってる。妹は交際相手に男だとばれた時に、相手の男がそれを理由に離れていったり、ブチ切れて、暴力振るったり、いじめたり、脅迫してくる場合は、半殺しにして社会的に抹殺してきた』そうだから♪」
「早く教えてくれませんか!?そういう情報は!?」
〔★あやうく死にかけた★〕
「ごめんね、凛ちゃん。ますみちゃんが男だと名乗る前から、ますみちゃんからの告白を凛ちゃんは断ってたって聞いてたから・・・ちょっと大目に見ちゃったわ。」
「モニカちゃん・・・・。」
「でも大丈夫♪凛ちゃんはあたしが守ってあげる!あたしの可愛い凛ちゃんを泣かして困らせて~調子に乗りすぎたって、小娘共に思い知らせないとねっ♪」
「笑顔で物騒なこと言わないでください!!」
「わはははは!ぶっちゃけ、ひき殺されかけてよく言うぜ!」
「凛たんの単車だって、可哀想なことになったんだしよー」
「あ!そのことですが!僕の単車は一体・・・!?」
「ああ、ごめんごめん。そんなに心配するほどのことじゃねぇーから。」
モニカちゃん同様、さわやかな笑顔で烈司さんは言った。


