彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「モニカ、話してやってくれ。女の族なら、オメーの方が詳しいからな。」

「もちろんよ♪」



瑞希お兄ちゃんの言葉に満足そうにうなずくと、私へと視線を戻すと話しはじめた。




「一之瀬はすみは、『弁才天』っていうレディースの総長なの。」

「あ・・・知ってます。そう名乗ってましたので。」

「じゃあ、硬派チームってことも?」

「硬派?」




私の言葉に、モニカちゃんも不機嫌そうに言う。




「そうよ。イマドキ、レディースの中でもガチで族をやるような硬派チームでね~この辺りじゃ、走り屋の方が有名よ。『サラスヴァティー』ってよばれるのも、そのため。弁才天をインドではそう呼ぶからね~『弁才天歴代の名中でも一番の総長』って、敬意を込めて呼ばれてるのよ。」

「え?サラスヴァ、サラヴァ・・・」

「『サラスヴァティー』よ、凛ちゃん。言いにくかったら、『サラスバティー』でもいいわ。『ベートーベン』を『ベートヴェン』と呼ぶのと同じだからねぇ~」

「はあ・・・その走り屋さんが、僕を狙ってるんですか?」

「勘違いされやすいけど、喧嘩も強いわよ?クソ重い単車を手足みたいに使うから、喧嘩させると強いのよね。気性も激しいし。」

「言われてみれば・・・ちょっとだけ、カンナさんに似てる気がしました。」

「わははははは!凛助ぇ~!高千穂に似てたから、ついて行ったのかぁ~!?」

「ち、違いますよ、百鬼さん!ますみちゃんに会わせてくれるって言うからぁ~実際、カンナさんとは似てなかったです!」

「はぁ~困った子ねぇ・・・・高千穂ちゃんには、言っちゃダメよ?」

「言えませんよ!怒られちゃいます。」

「なんで高千穂と違うと、凛は思ったんだ?」

「カンナさんは、バイクから僕を叩き落としたりしません。」

「おと・・・はははは!代わりに、しょっちゅうなぐられてるがな。」

「しかし、似てないこともないだろう。情に厚くて人望もある。」

「獅子島さん。」

「そうねぇ~悪くはないけど、悪い癖があるわね。」

「悪い癖?なんですか?」




モニカちゃんの言葉に聞き返せば彼は、彼らは言った。





「「「「「究極のシスコン」」」」」

「さっきも聞きましたが!?」



〔★2度目のシスコンコールだ★〕