「モニカ、話してやってくれ。女の族なら、オメーの方が詳しいからな。」
「もちろんよ♪」
瑞希お兄ちゃんの言葉に満足そうにうなずくと、私へと視線を戻すと話しはじめた。
「一之瀬はすみは、『弁才天』っていうレディースの総長なの。」
「あ・・・知ってます。そう名乗ってましたので。」
「じゃあ、硬派チームってことも?」
「硬派?」
私の言葉に、モニカちゃんも不機嫌そうに言う。
「そうよ。イマドキ、レディースの中でもガチで族をやるような硬派チームでね~この辺りじゃ、走り屋の方が有名よ。『サラスヴァティー』ってよばれるのも、そのため。弁才天をインドではそう呼ぶからね~『弁才天歴代の名中でも一番の総長』って、敬意を込めて呼ばれてるのよ。」
「え?サラスヴァ、サラヴァ・・・」
「『サラスヴァティー』よ、凛ちゃん。言いにくかったら、『サラスバティー』でもいいわ。『ベートーベン』を『ベートヴェン』と呼ぶのと同じだからねぇ~」
「はあ・・・その走り屋さんが、僕を狙ってるんですか?」
「勘違いされやすいけど、喧嘩も強いわよ?クソ重い単車を手足みたいに使うから、喧嘩させると強いのよね。気性も激しいし。」
「言われてみれば・・・ちょっとだけ、カンナさんに似てる気がしました。」
「わははははは!凛助ぇ~!高千穂に似てたから、ついて行ったのかぁ~!?」
「ち、違いますよ、百鬼さん!ますみちゃんに会わせてくれるって言うからぁ~実際、カンナさんとは似てなかったです!」
「はぁ~困った子ねぇ・・・・高千穂ちゃんには、言っちゃダメよ?」
「言えませんよ!怒られちゃいます。」
「なんで高千穂と違うと、凛は思ったんだ?」
「カンナさんは、バイクから僕を叩き落としたりしません。」
「おと・・・はははは!代わりに、しょっちゅうなぐられてるがな。」
「しかし、似てないこともないだろう。情に厚くて人望もある。」
「獅子島さん。」
「そうねぇ~悪くはないけど、悪い癖があるわね。」
「悪い癖?なんですか?」
モニカちゃんの言葉に聞き返せば彼は、彼らは言った。
「「「「「究極のシスコン」」」」」
「さっきも聞きましたが!?」
〔★2度目のシスコンコールだ★〕


