はすみさんにやられた足のけがは、軽症ですんだ。
ぬるま湯で洗われ、消毒液をつけられ、ガーゼと包帯を巻かれた。
「ふむ、表面が削れただけで、骨や神経に問題はなかろう。」
「でも、念のために病院へ行ってね?」
「つーか、伊織のところに連れて行こうぜ!」
「びょ・・・!?いえ!かかりつけがあるのでそこへ自力で行けます!」
「とはいえ、ちょっと横になりな、凛たん。」
「そのために凛助の部屋に運んだんだかよぉ~わははははは!」
「・・・すみません。」
ベットまで運ばれ、汚れたズボンを脱ぐように言われ、タオルで隠しながら脱いだ。
クーラーの利いた部屋で、短パンに履き替えてから手当てを受ける。
手当後、飲み物を渡され、それで一息つけた。
「凛、足は痛むか?」
「大丈夫ですよ。」
(と言っておこう・・・・)
本当は、ズキズキしてきてすごく痛い。
「本当に平気か?まだ興奮状態にあるんじゃねぇのか?」
「可能性はあるな。タクシーとこすったとはいえ、えぐれた傷だったからな。」
「落ち着いたら痛くなるかもしれないけど、その時は我慢せずに言いなさいね。」
「わははははは!今から氷で冷やしちまえばいいんじゃねぇか!?」
「ほお、お前にしては気が利くな皇助?」
「みなさん、ありがとうございます・・・」
負傷したくるぶしに氷を乗せられ、痛いけど気持ちいいと思う。
「あの~本題に戻りますが、『一之瀬はすみ』さんとは一体・・・?」
「一之瀬ますみちゃんの1つ上のお姉さんで、『弁才天』っていうレディースの総長よ。」
「モニカちゃん。」
答えたのは美人のオネェさん。
先ほど言った通り、彼女が話してくれるらしい。


