「ど、どうしたんですか、急に!?」
「元々キレてたんだよ、ボケ!!テメーあたしの可愛いますみを泣かせたな!?」
「は?」
「可愛くて、可愛くて可愛くて可愛くて!!目に入れてもいたくない可愛い妹を~」
「へっ!?」
ガクっ!と体が右に傾く。
「わああああああああ!?」
体が、地面にこすれるすれすれでカーブする。
「あたしの可愛い妹のますみを泣かせやがったなぁぁぁぁ!?
「僕も泣きそうなんですがー!?」
〔★死にそうの間違いだ★〕
「はすみさん!待って!待ってください!ますみちゃんから、なんて聞いて~!?」
「くそミミズが見せたますみの裸体みて、愛の告白を拒んだそうじゃねぇか!?」
「その前からお断りしてるんですけど!?」
「だまれ!!よくも、あたしの妹を泣かせてくれたな!?今まで、野郎にフラれて凹むのは見てきたが~ここまでひどい落ち込み方は初めてだよ!!」
「だから誤解です!僕はますみちゃんが男―」
男じゃないってわかってます!
そう言いたかったんだけど。
「――――――――――ますみは女だっ!!心も体もだっ!!」
「うっ!?」
激怒してるお姉さんの罵声にかき消される。
同時に、顔へ当たる風が強くなる。
目に入ったスピードメーターはマックスになっていた。
「待って、はすみさん!それは違います!僕も、ますみちゃんが~」
「女だって訂正するか!?みんなそうなんだよ!あたしの単車のケツに乗せると、良い子になるんだよなぁ~!?」
「いつもこんなことしてんですか!?」
〔★常習犯らしい★〕


