彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




私立桃山女学院。

歴史ある伝統高校にして、各界著名人のお嬢様が通う学校。

小・中・高・大のエスカレーター式で、優秀な生徒のスカウトも盛んだ。

近年では芸能人はもちろん、外国籍、帰国女子も通っており、最先端の学問と知識、国際性も養える。





(だから、性同一性障害も認められるのね・・・)





学校が見下ろせる場所で、単車を止める。

防犯カメラのことも考え、自分の身を守ることも考えての判断だった。





「うーん、学校にガードマンか・・・」



あれだけ厳重なら、簡単には近寄れない。





「どうしよう。」





腕組みして考える。







「凛道蓮だよな?」

「え?」






だからだろう。

気づくのに、少し遅れた。






「どちら様ですか?」

「その面に、その言い方、凛道蓮君でいいよな?」






そう言いながら近づいてきたのは、黒いブーツのお姉さん。

黒のタンクトップに、ジーンズをはいていた。

鋭い目つきが、カンナさんに似てると思った。






「あなたは一体・・・?」

「そう警戒しないでよ。」





きつい見た目だと思ったが、彼女は私に向かってニコッと笑いながら言った。






「ちゃんと自己紹介はするからさ。あたしの名前は、一之瀬はすみ。」

「『一之瀬』・・・?」

「ミス・桃山女学院高等部チャンピオンの一之瀬ますみの姉だよ。」

「え!?ますみちゃんのお姉さん!?」






思わず、一点を見つめる。





「そんなに気になる、あたしのDカップ?」

「え!?いいえ!すみません!」



女の人ではあるみたいね・・・



〔★失礼な確認の仕方だ★〕



「ますみからいろいろ聞いたよ。悪かったね。」

「え?」

「蛇の目の残党に会ったんだろう?馬鹿な子だよ・・・あれほど、やくざ者が身内にいる男とつるんでる馬鹿はやめとかって言ったのに~」






見た目に反する穏やかな口調。

ホッとしたと同時に、気になっていたことを聞いてみた。