彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)







「あああああ!?その手がありましたか!?」




携帯やメールが無理なら、直接会う!

家がわからなくても会う方法はある。



(だって、学校の場所は知ってるもん!)



「えっ!?あら、うそ・・・・?凛ちゃん、もしかしてぇ~」

「ありがとうございます、モニカちゃん!」




素早くモニカちゃんの体からすり抜けると、敬礼しながら言った。




「これで会う方法が見つかりました!行ってきます!!」

「いやぁぁぁぁ!モニカ、超失言!!」




私から両手を離し、テーブルを叩くモニカちゃん。

それで私の体は自由になった。



「俺が無理に黙っていたと言うのに・・・お前にも釘を刺しておかねばならんかったみたいだな、モニカ・・・!?」

「ばかばか!そういうことは、先に言ってよイオリン!」

「人のせいにするな、勘兵衛。」

「だから勘兵衛って呼ぶなって言ってんだろう、腹黒インテリ気取り野郎!!」

「モニカちゃん、獅子島さん、喧嘩はやめて下さい!僕もますみちゃんと仲直りしてきますから!いってきまーす♪」

「って、凛ちゃーん!?」

「いつもより俊敏だな、凛道。」




モニカちゃんと獅子島さんの声がしたけど、解決策が見つかった私には聞こえなかった。





「感心してる場合、イオリン!?追うわよ!」

「無駄だ、モニカ。追うんじゃない。」

「なにあきらめモードになってんの!?凛ちゃんが心配じゃないの!?」

「心配せずとも、すぐに帰ってくる。」

「はあ!?なんでそう言い切れるのよ!?」

「今日は日曜日だぞ。」

「あ。」





店内のカレンダーを指さしながら、読みかけの本を開く伊織。





「ついでに、オープンキャンパスだ。校内の案内は生徒会の担当であり、一般生徒のますみがいるはずがない。」

「イオリン、あんた・・・」

「すぐに日曜日だと気づいて、帰ってくるだろう。」





それでモニカはため息をつく。





「凛ちゃん、どこで気づくかしら・・・?」

「どの場所で気づくか、だろうな。一番有力なのは、正門前のオープンキャンパスの看板だろう。」



そんなヤンキー2人の耳に、猛スピードで発車する凛のバイクのエンジンが聞こえては消えていった。