彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「そうね、ちーちゃんて子の言う通り、性同一性障害についての偏見はまだまだあるわね。」

「そうなんですか?」

「そうだぞ、凛道。あきらめたにしても、あれだけのモニカのセクハラに耐えられる奴はなかなかおらん。」

「ちょっと!口出ししないんじゃなかったの、イオリン!?」

「あと、あきらめたとかそう言うわけでも無くて~」

「では凛道、モニカと恋愛関係を持てるか?」


「好きな人がいるから無理です。」


「それ、ますみちゃんにも話したの、凛ちゃん?」

「言いましたよ!証人として、ヤマトもいます!」

「よりによって、グラサンを証人にするとは・・・変わり者だな、凛道。」

「選択できるなら、他の人を指名してます。」

「そっかー好きな人がいるってわかってるのに、好き好きアタックしちゃったわけねぇ~」





私の言葉に、ため息をつきながらカップを置くモニカちゃん。

考え込むような横顔に不安になる。






「あの・・・僕はどうすればいいでしょうか?」

「相手の出方次第じゃないかしら。」






私の方を向きながら、頬杖をついたモニカちゃんが言う。




「好きな人に好きな相手がいるとわかってて、アタックするのって悪くはないわ。」

「いや、アタック受ける側は困りますが!?」

「凛ちゃんの場合・・・女の子に優しすぎたのと、『硬派』を理由に恋愛とか避けてなーい?」

「そんなことないです!」

「そう?」

「そうです!『硬派』をそんな理由にしません!」

(性別を隠すために、使ったかもしれないけど・・・!!)



〔★悪用はしている★〕



「あたしはねー男は男、女は女らしくするっていう家庭で育ったから~一之瀬家みたいな家族が羨ましいのよね~」

「ご存じなんですか?」

「言ったじゃない?あたしみたいなタイプの仲間内じゃ、羨ましい家族だって?」

「家族まではいっとらんだろう、モニカ?」

「今言ったでしょ、イオリン!」

「まぁまぁ!話を続けて下さい!」





喧嘩しそうになったのを止めに入れば、ため息交じりにモニカちゃんは言う。