彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




リターンしてきた私に、モニカちゃんは喜び、獅子島さんは呆れた。




「出て行ったのが帰ってきたと思えば・・・・忘れ物か、凛道?」

「違うわよ、イオリン!モニカちゃんと離れたくなかったのね~!?あたしも凛ちゃんを愛してるわー!!」

「後輩として愛してますので、聞いてください、モニカちゃん!」

「まぁ、ツンデレさんたら!なぁーに、なんでも答えるわよぉ~?」

「ますみちゃんのことですけど、ちーちゃんが!」

「・・・あら。」

「ますみはともかく、『ちーちゃん』?・・・・だと?」

「それを含めてお話します!」



私の言葉に、テンションを落とすモニカちゃんと、読んでたいハードカバーの小説を閉じる獅子島さん。

なぜリターンしてきたのか、察してくれたらしい。

その上で、改めて説明すること十数分。

店舗にあるテーブルの1つを囲み、事情を話す。

家にいたのは、モニカちゃんと獅子島さんだけだった。




「へぇ~『ちーちゃん』て子、良い子じゃない。」

「馬鹿な子ほど何とかというやつだな。」




獅子島さんの皮肉は相変わらずだけど、話を聞いてくれたモニカちゃんの反応は少し違った。

いつもは凛ちゃん凛ちゃんとうるさいのに、やけに大人しい。

いや、私がますみちゃんの話を出した瞬間、目の色が変わった。

彼女は私の隣で、静かに話を聞いてくれた。

店内に響くのは、私達3人の話す声だけ。



「ということで、ちーちゃんの話を聞いて、モニカちゃんなら解決のヒントを下さるんじゃないかと思ったんです!」

「確かに、カテゴリーとしてはモニカの専門だな。」



私の正面に座っていた獅子島さんが、紅茶を飲みながら呟く。



「どうだ、モニカ?相談に乗ってやるのがベストじゃないか?」

「イオリンにしては、優しいアドバイスね~」



そう言うと、自分の分の紅茶を口にするモニカちゃん。