彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「わはははは!つーことで、今日から平等!!飯でもおごってもらおうかぁ~!?」

「どこのいじめっ子ですか!?やっぱり、先輩後輩がいいっすよぉー!」

「悠斗に同感!百鬼先輩、俺らからたかるのはちょっと~」

「誰がそんな真似をするか?それよりも貴様ら・・・今回のテスト結果が悪かったら、俺が特別授業をしてやると言うのはどうだ・・・?」

「恐怖しか感じないっすよ!?」

「だよなぁ~可児みたいな強面、うちの店で手伝ったもらうとお客さんがなぁ~女の子がなぁ~」

「うわーん!烈司はん!仲間としてわしの恋愛運を見てぇぇぇ!もちろん、タダで♪」

「¥マーク作りながら言うんじゃないわよ、えげつないわねぇ!?さぁ凛ちゃん、ここはモニカちゃんに甘えればいいからねぇ~ん♪だって、仲間だものねぇ~♪」





(そうじゃなかったんだけどな・・・)





私は現役メンバーを本当に仲間だと持って言いかということ。

『横のつながりの仲間』かどうかを聞いたのに、瑞希お兄ちゃんは『初代メンバーを含めた龍星軍』と答えたのだ。






(『上下もひっくるめた仲間』だと・・・・)






聞いた内容とは違うけど・・・・






(よかった・・・)






「仲間でよかった・・・・」


「・・・・そう言ってるだろう?」






ぼそっとつぶやけば、瑞希お兄ちゃんが私の髪を優しくかき分けてくれた。






「ここにいる全員が、凛でつながった仲間なんだ。そうだろう?」

「・・・ありがとうございます・・・・!」

「それでもまだ、自信がなかったり不安なら言え。何度でも行ってやる。俺らは仲間だってな?」

「わかりました・・・。」






瑞希お兄ちゃんがそう言ってくれたので聞いた。