「ますみちゃん、今日はごめんなさい!ますみちゃんを1人、放置して・・・!」
〈写真・・・見たよね?〉
「・・・・見ました。」
生気のない声でますみちゃんは言う。
〈ますみはね、女の子なの。〉
「わかってます!わかるよ・・・ますみちゃんは女の子だ!」
〈本当にそう思ってる?〉
「思ってるよ!だから、片淵セイヤのことはー」
〈その名前は口に出さないでっ!!!〉
「っ!?」
大声で怒鳴られる。
〈うっ!うう・・・ひっく、えぐ、ひっく!〉
「ますみちゃん・・・・!」
すすり泣く声が響く。
「ごめん、もう言わない・・・・」
それだけ告げて、相手が話すまで待った。
しばらく、彼女の鼻をすする音などが聞こえたが、だんだんと小さくなっていく。
〈蓮君。〉
それらが聞こえなくなった時、やっと名前を呼ばれた。
「なに、ますみちゃん?」
〈ますみは・・・ズルい気持ちもあって、蓮君を彼氏にしたかったの。〉
「聞いたよ。言わなければわからなかったのに・・・・ますみちゃんは正直すぎるよ。」
〈言わないと・・・蓮君、ますみに振り向いてくれない気がしたから・・・〉
「ますみちゃん・・・」
〈蓮君、ますみは凛道蓮君が好きです。ますみと付き合って下さい!〉
ここへきて、何度目かわからない告白。
「ますみちゃん!?」
〈友達じゃなくて、恋愛感情を持ってますみと付き合って!蓮君のこと、本気で愛してるの!こんな気持ち、生まれてはしめてなの!だから・・・!〉
「ますみちゃん・・・」
気持ちはわかる。
痛いほど伝わってくる。
できることなら、答えてあげたいけど・・・
「ごめんなさい。」
(あなたの気持ちに答えられない。)
「何度も言ってるけど、僕はますみちゃんと男女交際は出来ない。恋愛感情も、これから先・・・芽生えることはない。」
残酷だと、ひどい人間だと自分でも思う。
だけど、ハッキリさせないでズルズルきた結果がこれだ。


