「そもそも、あのタイプの子は、登録してない番号は着信できないようにしてる。LINEも既読だけで返す可能性が低い。だから、メールの件名に凛たんからだって入れて、ヤマトの携帯から凛たんが送るってのが安全だろうぜ。」
「烈司さんの感では、それが一番つながりやすいですか?」
「つながりやすいね~メールして、メールで返してもらうのもいいけど、文字じゃ伝わりにくいこともあるだろう?『ますみちゃんさえよければ、電話で話しませんか?』って一文入れればいいと思うぜ。」
「なるほど!さすが烈司さ~ん!」
「あははは!瑞希お兄ちゃんより頼もしいだろう~?」
「大きなお世話だよ、烈司!」
「そういうわけなら、貸したるわ!ほれ、凛!使い方わかるか!?」
「うん!ありがとう、ヤマト!」
「できれば、P.Sをつけて、わしとハニーの仲直りの件も~」
「うん!無駄だと思うけど、入れておくね!?」
「うはははは!さすが凛!ほらなぁ~凛がそういうなら、やり直せるやん!?」
「今の返事のどこに、そんな希望を持てるんだよ!?」
「うははははは!次のデート、どこにしよー!?」
ご機嫌になったヤマトに、瑞希お兄ちゃんがツッコミを入れるが効果はない。
私は私で、それどころじゃなかったのでスルーする。
ヤマトから受け取ったスマホでメールをうつ。
ますみちゃん宛に。
祈りを込めて一文字ずつ打った。
―ますみちゃん、今日のことで直接話がしたいです。返事を下さい!―
ドキドキしながら、送信ボタンを押す。
「返事がきますように・・・・!」
「わしがかけても、応答なしやでー!?うははは・・・・」
「今すぐは無理でも、数日のうちには来るだろう?」
「そうね~女の子はデリケートだから、傷が言えて落ち着くまではね~待たないと。」
「待ちます!ますみちゃんから連絡が来るまでは!」
ぱっぱらぴー♪
間の抜けたメロディーが響く。
「あ、わしの携帯の着信音。」
「ええ!?これが!?」
「そこじゃねぇだろう、凛!誰だ!?確認しろ!」
「はい、瑞希お兄ちゃん、すぐにー」
確認して、誰かわかった。
『ますみはん』と、表示されていた。
「もしもし、ますみちゃん!」
ボタンを押して話しかける。
「ますみちゃん、僕です!凛道蓮です!」
〈そうみたいだね・・・〉
元気がないけど、返事をしてくれた。
だから、思っていたことを一気に伝えた。


